☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆
どんな仕事でも、異動をして、最初にすることって、
施設や設備の場所を覚え
鍵のありかを覚え
一緒に働く仲間の名前と顔を覚え
誰がこの中で発言力があり
誰がこの集団を後ろで動かしているのか
誰がその指示からはみ出やすいのか
今日はそんな話の二人目。
黒木監督(仮名)は、定年まであとわずか。
人の好き嫌いが激しいのは仕方ないとしても、
嫌いな人へのネチネチ攻撃がすごい。
転勤当初、校長も副校長も、私に口を揃えて
「何かを尋ねる相手を決して間違えないように」
という言い方で注意を促してくれた
要注意人物の一人。
実は私も転勤当初、標的になってまして。
「アレができてない」
「コレができてない」
アレもコレもこの学校のローカルルールでしょう!!!
知らないもんをできるかぁ!!
とは言わず、
「あらー、すみません。知りませんでした
」としれっとしておりました。
ところがある時、
今までやっていなかったシステムを始めようとしたら(他所ではかなり一般的)、
過去にやってた古臭いシステムを10年分くらいメモに全て羅列して持ってきて、
「今まではそういう慣例がない」って、
潰しにかかってくるのですよ。
過去のシステムを調べる暇があるのか!!
さすがにこれは校長と副校長に持って行って、
「黒木先生がこんなことを調べてくださったんですけど。どう考えても、止めろというメッセージに見えます。私、嫌われてるんですかね?
」と真面目に相談したら、
指導が入ったようで、
新システムを導入できることになりました。🙌
ある時、本当にデキない若手に、ものすごーくネチネチと言ってる場面を目撃しました。
それはあまりにも可哀想なケチのつけよう。
無理だよ、その子には。
それを逆手にとってみることにしました。
「先生のような大ベテランに丁寧に教えてもらえるなんて、若手くん、しあわせですね。私も、ここにきて日が浅いので、もっとたくさん教えていただかなくちゃ。どんなことを教えていらっしゃったんですか?」
「いや大したことじゃない
」
「ふふー、じゃ、今度、若手くんに聞いてみます!」
「大したことじゃないから
」
別の日。
うちの学年チームの若手の先生が、ちょっと鈍臭くて、イライラが募った黒木監督。
私のところに文句を言いにきました。
私の指導が悪い、という言い方で。
ていうかさ、すべての若手が何でもできると思うなよ!!どんくさいのだっているんだよ!!
彼らだって頑張ってるよ!!!どんくさいけど。
意地悪なおじさんの意地悪な物言いに耐えてるよ!!
潰さない言い方を考えてくれ!!
と言いたいけど、がまんがまん。
「先生、たしかに私の指導が至らないのかもしれません。どうしたらいいのかな、と私も考えあぐねているんです。もしかすると黒木先生の指導なら、改善するかもしれませんね。私も今後の参考にさせていただきたいので、今度、お願いしてもいいですか。」
キラッキラな眼差しで。

「お、おう…
」
その後、私の目の前で、黒木監督による指導が行われました。
それでも改善が見られなかった若手の先生。
「う、うん、レモラズ先生も、ああいう若手と一緒に仕事をしなければならないのだから、日々苦労してるんだな」
「ありがとうございます。そういうふうに黒木先生に応援していただけて、私も心強いです。でも、彼も頑張っているんですけどね。」
そんなことを繰り返してるうちに、
最近、私は、標的にされなくなりました。
見てると、ハッキリものを言えない男性の若手を標的にしている様子。
あと、同じ文句言いのタイプは男女問わず合わないみたい。
だから、全然仲間がいない。
人望もない。
あと数年で退職なのに、なんだかかわいそう。
このごろは、
私の横の席に来て、
なんか愚痴って行く〜〜〜
相手を立てる言い方で
あっけらかんと
ピュアな感じで
言葉を投げると、
ウッ
てなるのが面白い。
文句言いたいだけなのかな。
最近わかったことですが、私の大事な後輩は、以前、黒木監督からのネチネチで、適応障害になり、休職に追い込まれたそうで。
「レモ先輩、もしかして、気に入られたんじゃないですか?お友達枠に入ったんじゃないですか!」
いやいや、黒木監督とお友達は無理だけど、若手への攻撃は防ぐよ。