☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆


こんにちは。


年度末、休校の中、成績は渡さなければなりません。


こちらから○時から○時までと指定した数日間に、親御さんたちに学校まで取りに来ていただいています。


その間にどうしても都合がつかない場合は、ここに連絡をいただいて、調整しています。
夜間になる場合もあって、その場合は、勤務時間を調整して、夜間に職員室に残るようにしています。


これは、学校からの連絡メールで情報を流しています。(学校のホームページにも書いてある)


で。


その成績渡しが終わる前の日、
忘れている保護者もいるかもと、
まだ取りに来ていないお宅に電話をしました。



「明日最終日なので、お忘れになってたら大変だと思ってお電話しました〜」

「あー、ありがとうございますー。明日いきますねー。」



的な会話がほとんどの中。


一人の保護者の方が

「あー、それねぇ、時間内に行けないんですよねー。」


なんで今それを言う?



都合がつかない方は個別に対応いたしますので、ご連絡ください、ってメールに書いてあったはずなのに。



「行けないなー、電話しなきゃーと思ってたんですけどねー。明日、夜の8時過ぎならいけると思います」



私たちの勤務時間は夕方5時には終わるんですけど。




と言っても仕方ないので、
「では8時にお待ちしております、夜で、学校の玄関は閉まっていますので、インターホンを鳴らしてください、と。」


「インターホンですね、わかりましたー」

電話、切れました。



私はモヤモヤ。



先に連絡をくれなかったこともだし、
何より、
連絡せずにすみません、
夜遅くにしか行けずすみません、


というような言葉があれば、まだ良かったのに。


忙しい中、こちら側の指定した間に、時間を見つけて来てくださるのはとても申し訳ない。
時間はそっちが勝手に指定したんじゃないかと言われたらそれはそうなんだけど。


人を待たせるとか、連絡しそびれたとか、
一言、それを詫びる言葉があってもいいんじゃないかしら。


このお母さん、ヤンキーでもヤンママでもなく、一応普通の雰囲気で、フルタイムの仕事をしていらっしゃるんだけどなぁ。



ちなみに、その子どもは、お母さんほどではないけど、似たような感じ。


この成績渡しの話の前、
テストの成績が悪い上に、提出物が出てないと知ったお母さんは、全てやらせて、本人に学校まで届けさせに来ました。



「せんせー、コレ。」

「ん?なに?」

「コレ。」

「コレ、じゃわからないわ。ちゃんと言って。」

「出してない提出物。出しに来た。」

「出しに来た、じゃなくて、出しに来ました。」

「出しに来ました」

「遅れてすみません、も言うのよ。」

「遅れててすみません。」



職員室で、そばを通り過ぎる先生たちは苦笑い。



おうちではこういうのをちゃんと教えないのかなぁ。
教えないんじゃなく、
親が、子供のことにあまり興味がないのかもしれない。
だから当然学校にも興味がない。



そして。
お約束の8時を過ぎて、8時15分。
遅れるなら電話してくれたらいいのに…あっ、電話くれても、学校は時間外の留守番電話につながるんだった汗



ピンポーン♫


学校の玄関のチャイムが鳴りました。



真っ暗な学校の玄関、
誰も停めてない駐車場。



お母さんはハッと気がついたようです。


「もしかして、私、さいごですか?」


ええ、学年で一番最後です(笑)。でも、来ていただけて良かった。」←できるだけ優しく言ったつもり



「あら、やだ、すみません。本当は何時まででしたっけ?」


「4時半までです。」


「…もしかして、先生、ウチ待ち?他にも遅い方いました?」


「今日はウチさんだけです。私たち、普段が普段で遅いので、今のこの状況で、勤務時間にうるさくて、早く帰れと言われるんですけど、時間が合わない方はこうやって個別に対応しているんで」



「おそくまですみません。」


やっと聞けた。


「あっ、さっき、学校に電話をくださったりしました?」


「してないですけど?なんでですか?」


「この時間、留守番電話になっているので、もし何かあってお時間に間に合わないと連絡をいただいていたら、つながらずに申し訳なかったと思ったものですから…」


「あっ…スミマセン……あせる


このスミマセンは、遅れる連絡をしなくてすみません、だと理解したのですけれど。



ちょっとネチネチ言ってしまったかなと思ったけれど、


家でほとんど会話がないそうで、子どもの様子が全く見えない、とお困りだったので、
子どもの成績や気になる学校生活のことも少し話せて良かったかも。



「色々とスミマセンでした」


と帰って行かれました。