☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆
先生たちの作文事件があった翌日は、合唱祭当日。
ナミエ先生は出勤してきませんでした。
「レモ先生!ナミエ先生のクラスに代わりに行ってください。昨日の件の指導も、担任の代わりにお願いします。」
朝、学年主任から突然言われて、
「あー、昨日、作文を書いて力尽きちゃったのかな。」くらいにしか思わず、
とりあえず、キョウコ先生が書いた作文に目を通して、
ナミエ先生のクラスへ。
生徒たち「あれ?なんでレモ先生?クズエ先生は?」
「もう一回言え
」
「えーと、ナミエ先生は?
」
「どーせサボりだろ?合唱祭で俺らが歌わなかったら、みんなから色々言われるから
」
「別に来なくていいわー。
」
さんざんです。
でも、合唱祭で歌わなくて、本当に恥をかいてしまうのはこの子たち。
他のクラスの子達は、それなりに練習していますから。
まずは全員を座らせるところからスタート。
朝学活なのに、座らない![]()
「さ、今日はいよいよ合唱祭です。今日まで、あの人がやってなかった、この人が練習サボってた、って色々な思いがあるだろうけどさ、人のことはさておき、今日、まずは自分がベストを尽くそうよ。今日の自分の一番いい声を出しておいで。他のクラスみたいに練習したハーモニーも大事だけど、私は、みんなが俺歌ったぞ、私頑張ったぞ、っていう日にしてほしい。
私は、みんなが歌うって信じてるから、後からあの人がサボってたとかいう話は聞きたくない。
とにかく、今日は、私がいっぱい応援してるから、思いっきり歌ってきてね。
はい、笑顔!
」
「えーっ、朝から笑えないよー」
「よし、じゃ、声出そう!わーって。せーの!!!」
「ワーーーー![]()
![]()
」
「声出るじゃん!はい、行ってらっしゃい!」
合唱祭は、もちろん賞はもらえなかったけど、
終わった後、
「先生、俺の声聞こえた?」「ばっちり聞こえてた!」「よっしゃ!」
「私たち、音揃ってた?」「さすがそろってたよ!」「やったー!」
と生徒たちは満足そうだったので、それでよし。
あの、言われてた子も、安心した表情でした。ほっ。
この日、ステージに上がって一生懸命歌う生徒たちの姿を見て、生徒たちに素直さがまだ残っていたことと、ナミエ先生の元で彼らの良さが出てこないもどかしさとで、キョウコ先生も私も、涙ぐんでしまいました。
私たちに一体何ができるんだろう??って。
その夜、ナミエ先生のお父さんから学校に連絡がきました。
「ナミエはとても傷ついています。『クラスの子たちから嫌われてる』と言われて。そんなこと、ナミエは思ったこともないし、毎日必死で頑張っていたのに。もう、学校の先生たちとは喋りたくないと言っています。」
えっ、そこ?![]()
あんなに明らかに生徒たちから嫌われているのに気づいてなかったのか…
ていうか、お父さんも「ご迷惑をおかけしてすみません」じゃないのか…
うーん、理解できない![]()