☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆
さて。
前回からの続きです。
おとなしいカナコ先生の体調不良が落ち着いてきたころ、校長と副校長に呼ばれました。
「レモ先生、復職されて、学年はどうですか?」
どうですか、ってなんなんでしょ
見ててわかりますよね。
4月から校長先生の事情で人がいないわ、
いる人も協調性とコミュニケーションスキルがない人ばかりで、
毎日心労がすごいんですけど
みんな、ヘトヘトですよ。
特にキョウコ先生は、放置してたら、人を潰しますよ。
職員室での、キョウコ先生からカナコ先生へのプレッシャーだけでなく、
カナコ先生が担任をしているクラスの生徒たちが「カナコ先生、ホントやだ」なんて愚痴を言うと、
「カナコ先生だしね、仕方ないよ、ドーンマイ!
」って認めちゃうのもキョウコ先生の手法。
生徒同士の会話なら、わかる。
でも、そこは、同僚としてカナコ先生をフォローしてあげるとこでしょ。
「そーだよなー、どーせカナコ先生だもんなー。早く担任かわんねーかなー」
と生徒たちはますますカナコ先生のような先生たちをバカにするようになってしまい、
カナコ先生たちはやりにくいと思います。
他にも何人か、キョウコ先生からそういう仕打ちを受けてる人がいると思いますよ。
おまけに、キョウコ先生には、子分扱いの先生が何人かいるんですけど、その子分のみなさんも、キョウコ先生の顔色を伺ってばかり。
私は比較的キョウコ先生と対等に話せるけれど、
「それはダメだよ」とでも言おうものなら、ものすごく噛み付いてくるし、スネたまま無視もしてくるし、大事な情報も回してこないし、
私も冗談交じりにしか注意ができません。
教師のいじめにもパワハラにも該当しないギリギリのラインでプレッシャーをかけるキョウコ先生は、賢く振る舞いますよ。
気がついたら、若手が数人潰されてる状況になってますよ、これ。
管理職の先生が手を入れないと!!


ってなことを言ったのですが、
そこで言い渡されたのは
「その状態の時に、カナコ先生たちをフォローしてほしいんだよ。キョウコ先生は信念を持ってやってるから、こちらが止めるわけにいかない。カナコ先生たちを支えてあげてほしい。あの学年で間に立ってうまくやるのは、レモ先生だと思ってる」
「ですから!!!信念かどうか知りませんけど、キョウコ先生をとめてくださいって。私は無理ですよ

しかも、こんな毎日の忙しさの中、他の人に気を回してる余裕はないですよ、私もうちの学年の先生たちも。」
「レモ先生が復職してきて、このキョウコ先生がいる学年に戻ってきてもらったのは、キョウコ先生の暴走を止めるためなんだよ。
あの学年に配属する先生たちを決めてる時、キョウコ先生がいるからってみんな嫌がってね。だから、あの学年は、人が少ないんだ。
そんな中、キョウコ先生はレモ先生が大好きで、どうしてもこの学年に戻してほしいと前校長に直談判に来たんだよ。
だから、レモ先生なら、キョウコ先生に色々話せるんじゃないか?」
だーかーらー、そんなことは、管理職の仕事だろ
と思いましたが、もう口には出さず、
「私は、できる範囲でしかできませんので、多分ご期待には添えないと思います。でも、このままだと、絶対に、若手の誰かが潰れますよ。」
そんな5月でした。