こんにちは、礒崎真帆です。

タイトルは、保護者の方からの言葉です。


許可を得たので文にさせていただきます。


ピアノを始めたのが割と遅く

初めの頃はゆっくりマイペースで

練習してきていた中学生男子くん。


また、人前で何かすることにとても

抵抗があり、恥ずかしいのか

ステップなども絶対に参加しませんでした。


嫌なら無理に参加しなくても

良いのかな、残念だけどと思っていたら


お母様が

せっかく習っているのなら

自分の成果を聞いて

評価していただく、軌跡を残す

のも良いのでは?


というお話をしてくださったようで

突然、参加の報告を受け

驚くとともに応援の気持ちも湧き出でて

一回目の参加をしたのが去年の冬。


ただ、小さい時から何回か経験

しているのと

思春期に初めて参加するのとでは

大きな違いがあるので

少し心配しておりました。


本番の怖さを経験していないからです。





やはり、事件が起こりました。

演奏中にわからなくなってしまったのです。


動画を見せていただきましたが

私も見ているだけで

ドキドキしてくるような

沈黙の、この時は一瞬では

なく結構長い時間。


途中、あるところに来ると

止まってしまう。

私もそんなことありましたから

その時の彼の頭の中と

心の動揺は、手にとるようにわかります。


途中から弾き直すけれどまた

そこに来ると止まってしまう。


初めから弾き直すがまた、

そこに来ると止まる。


最後にどうするのかと思っていたら

楽譜をステージで保護者の方から受け取り

見て落ち着いて最後まで弾けました。

(私なら見ても動揺して弾けないかもしれません)


その様子をみて

もちろんご両親ともに

心臓がバクバクだったことでしょう。


帰りはお母様は彼にかける

言葉がなく、本人も何も言わなかった

とのことでした。


お母様に、その後、

「もうピアノはやめる」

という言葉が出ていたらどうしようと

思ってそのことには触れていないと

伺ったので


レッスンの時に話を聞いてみました。


暫く考えた後


「練習不足だった。

このままじゃ、終われない。

もう一回やってみます」


という言葉が、出てきた時は

私も胸が一杯になりました。



それからの彼は変わりました。


本番に向けてのリハーサルの

大切さ、

綿密な練習の大切さが

わかってくれたようです。



経験こそが宝。


子供にはたくさんの失敗が必要。


そこでタイトルの


習い事は、子供だけがやるものではなく

家族共有の大切な時間ですね


と、お母様がおっしゃって

くださいました。


このことがあったお陰で

もう、失敗したくないし

恥ずかしいからやめる

選択もできたのに


再チャレンジしたいという

息子さんに驚くと共に感動したという

言葉をいただきました。


失敗した時に

責めることをしなかった

ご両親もご立派です。


自分が一番わかっているはずだからです。



夏休みは、往復8時間の

鳥海山の登山を家族で

経験されたとのこと。




写真からでも

マイナスイオンを沢山感じられ

夏休みどっこも行けなかった私は

じーーっと見て癒されました。



ステップや、例えばグループ

レッスンの演奏でも

恥ずかしいからやりたくない


という幼児さんもいますが


こんなお話も

してあげたいなと思います。


秋から冬へのステップ

教室の生徒さんも参加してみてください。


地道に参加していると

本当にだんだん上達していくことが

よくわかります。