クラヴィコードの次は
フォルテピアノの演奏を
聴かせていただきました。
全部で3台ありましたが、
1台写真を撮り忘れました。
ベートーベンの頃の楽器ですが、
ソナタの月光の第1楽章を
ひざレバーのダンパーを
解放した形で演奏されました。
つまり、ずっとひとつの
ペダルで演奏するという事です。
初めは、びっくりしましたが
ずっと聞いていると
音が濁っているのに
不思議な美しさがありました。
先生曰く
ヨーロッパのカリヨンの鐘が
夜の街に響き渡っていく感じ、と。
1845年のシュトライヒャー
という当時は有名な製作者の
楽器で、ベートーベンのあと
シューマンやブラームス等の
支持を受けたそうです。
と言われる プレイエル製作の
フォルテピアノ。
バラード1番と
ノクターン 作品9の2 遺作
を演奏していただきました。
特にノクターンに関しては、
ショパン独特の哀愁を
帯びた響きを肌で
感じられました。
以前、ホールでプレイエルを
聴いたときよりも
間近に聴いた時の方が
わたしは、その違いが
よくわかりました。
小倉先生のご自宅での演奏と
お話と試弾、素晴らしい講座でした。
楽器の変遷もレッスンの中で
話していきたいと思います。
私が子供の頃は
全く知らなかった事です。
3分20秒くらいに 月光の演奏があります。
4分40秒に エリーゼのために
それぞれ 1部がお聴きいただけます。