以前、保護者の方からのアンケートをまとめていて
気になることがありました。
当教室内のみの回答ですから
これが全ての方に当てはまるというわけでは
ありません、あくまでも 当教室内の結果です。
ご両親で楽器経験者(部活動含む)の方は
お父様40%、お母様66%。
その中で 「やってよかった」と現在 お感じになって
いるかたはご両親とも 男女差なく 50%でした。
この数は 私としては、 少ないなあ と思いました。
なぜ 折角ならっていたのに
「残念な結果」になってしまったのか。
個別に伺ってみることも含み わかったのは
無理やり「やらされていたから」
習っていても 力がつかなくて弾けなかったし
「今も弾けないから」
レッスンに行っていただけであまり練習できなかった。
要するに
意欲がないまま、終わった。
卒業したあとでも 自分で譜面を読み演奏する
力がつかなかった。
ということでは、ないでしょうか。
意欲がないままに終わったのは
演奏する喜びが味わえなかったからでは?
では その原因は?
譜面を読む力がついていないまま やめたから
では ないでしょうか。
私の教室の生徒さんが、そんな風に将来
感じてしまうような事にならないためにも
今のレッスンを充実させ、自宅練習を自主的に行える
ようにする、これに尽きる思いです。
そして、最近特に感じるのは 当たり前のこと
なのですが やはり
習い始めの3年間ぐらいが勝負で、
その時がまさに「練習しどき」で
その後の練習が 楽しくなるか苦痛になるか
が決まると言っても過言ではないかと
思います。
また その時期に 保護者の方が 手をかけすぎると
自分でやっていく力がつかなくなってしまう
ということもあります。
その点については また後程 触れたいと思います。
年中さんで習い始めたとすると
3年経てば 2年生になっていますね。
出だしの大切な3年間を 自宅練習が
ほとんど出来ずに やり過ごしてしまうと
気づけば 周りの子は スラスラ弾けていて
自分はテキストの進みも遅く 譜面も
なかなか読めず指も回らない、つまらない
に繋がってしまいます。
導入の3年間をどう 私も生徒や保護者の方に
アプローチしていくか、基礎力を定着できるように
指導していけるか、が永遠の課題ですし
とても大切で責任あることだと、アンケートから
改めて考えさせられました。
ですが、3年経ってしまったから
もうだめだ、という事では全くありません。
いつからでも、取り戻せますし
やる気になったときが 「練習しどき」です。
周りとの差を感じたり、なんだか うまくならない
練習が苦痛だと 感じるときには
原因を突き止め どこから分からなくなって
いるのかを一緒に考え
やり直しをしながら 時間をかけ じっくり
取り組み直していきましょう。
誰でも「できない自分」 より
「できる自分」になりたいはずです。
その SOSをキャッチし保護者の方と
連絡を取り合いながら 自信が持てるように
なるまでサポートしていきたいと思います