最近だめでしたね。忙しくて全然更新できてませんでした。


いってきました。渋谷のBunkamuraでやってます。今や日本でもかなり有名になったジョン・エヴァレット・ミレイ 。(念のため:「落ち穂拾い」のミレー とは違う人です。)


あんまミレイは日本では展覧会などやってなかったのですが、すごいですよ今回。全点ミレイですよ。よく集めたなあ。


名前を知らずともこの「オフィーリア」を知ってる人は多いはず。


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オフィーリアはシェイクスピアの「ハムレット」に出てくる女性で、恋人に父親を殺され嘆き狂って水の流れに身を投げた場面です。オフィーリアは色々な画家の作品の主題にされましたが、その中ではミレイのオフィーリアが群を抜いていると思います。


細密なタッチで描かれた草花のリアルさとそれに相反する舞台的なセットが流石です。真ん中に浮かぶオフィーリアは元は美しかったのでしょうが、虚ろな目と水を吸って散るドレスによって頽廃的な雰囲気を漂わせています。それでも目の前にするとその美しさに圧倒されるのはミレイの技量を推して量るべしです。二つの意味で劇的な作品です。


ちなみにこのオフィーリアのモデルは友達でもあった、ミレイと同じラファエロ前派 の画家ロセッティ の妻です。


たださらに驚くべきは、この「オフィーリア」、実は22歳の時の作品なんです。かなり初期。ミレイは幼少の頃から絵画に関しては天賦の才があったようで、今回の展示には10歳の時の素晴らしいデッサンもあります。


序盤にこれが出てきたため若干「あれ?トリ終わった?」とも思いましたが笑、奥に行けばいくほど「あー、ミレイってオフィーリアばかりが独り歩きしてるけど他にも傑作はたくさんあるんだなあ」と実感しました。(詳しくなかったもので・・・^^;;)

作風も生涯を通じて変わり続けていて、今回の展示会はその変化をセクションごとにわけて見せてくれたのでとてもわかりやすかったです。20歳であそこまで描写力を高めてしまったら、その後死ぬまで開拓していくのは大変だろうなあ・・・


「マリアナ」



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「1746年の放免令」


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この犬の毛並!!是非生で見てください。陳腐な感想ですみませんが、ほんとに「本物みたい」です。


肖像画もたくさんありましたが、ミレイは「目を描く画家」だという印象を受けました。


「エステル」



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人物一人一人の目が実に生き生きとしてる。なかなかあそこまで生命力のある目は描けません。そして人物像の目だけでその場面の物語や画面外の事象までも示唆している。特に青い瞳の表現が美しいです。ギリギリまで近づいてみるとただの青と白と黒の混ざりあった色面なのに、なぜああも立体的に命を吹き込めるのか。

もはや謎です。笑


この三点はどちらかというとミレイの人生の前半のものですが、年を経るにつれて、筆致が荒くなっていきます。それでもある意味癖というか、質感描写・精密描写と浸透していたテクニックから逃れられない、滲み出る再現描写は影を潜めません。本人はどう思っていたのか知りませんが、私はそんな所がなんか好きです。

それがミレイらしさだとも思うし。


この展示は一作一作に解説がついてて、面白い展示でした。学芸員の方Good Jobラブです。

是非皆さんも足を運んでみてください。私は思わず(いや、必要性に駆られていたのもあって)マウスパッドを買ってしまいました・・・笑


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「ローリーの少年時代」

二人の少年はミレイの子供がモデルだそうです。