こんばんは~妙典駅前教室・中村です。
先日、江戸東京博物館 で開催されている「五百羅漢展 」に行って来ました。
特別日本画に興味は無いのですが、TVで紹介されていて凄く面白そうだったのです
簡単に説明させて頂くと、幕末の絵師・狩野一信が10年をかけて描いた100幅(枚)の羅漢図。
しかし一信は96幅を描きあげた所で病死してしまいます。
残り4幅は妻や弟子達が完成させたそう。
その「五百羅漢図」が一挙に公開されるのは初らしい
いざ行ってみると1幅目から…圧倒されました。
とにかく「細かい」なんて物では無いんです。
「完璧」と言う言葉がピッタリ。「適当」が存在しない。
羅漢の着ている着物の柄は全て違い、尋常ではない細かさ。
ちょこちょこと休憩しながら2時間以上かけて観きりました
かなり疲れました…。
やはり最後の方の画は段々と迫力が無くなってくるのがわかるのですが、それでも妻や弟子達の仕上げた最後の4幅とは全くの別物。
100幅ですよ500人の羅漢ですよ
どんな精神力なのか?何が一信をそうさせたのか?
また、最後まで自ら仕上げる事の出来なかった無念さ…。
色々考えながら鑑賞させて頂きました。
芸術家としての画から伝わって来る情熱本っ当に凄いと思いました。
でも決して描く事が好きで、楽しくて表現した物とは思えないんですよね。
何か一種の苦行のような…もしくは使命のような?とりつかれたような、そんな気迫を感じました。
好き・嫌いは別にしても、少しでもご興味があれば是非行かれる事をオススメします
さて、病気に苦しみながらも表現し続けた…と言うと、この作曲家を思い浮かべる方も多いのでは?
ベートーヴェンです難聴に苦しみながらも作曲し続けたのは有名ですね。
本日はそんなベートーヴェンの晩年の作品を。
ピアノ科の私。全くの管轄外(笑)の弦楽四重奏曲大フーガです。
長い間「曲が長過ぎる」「難解過ぎる」などと認められなかったそうです。
時代が変わると評価も変わるのですね。