プラトニックセックス | smile makes me happy

プラトニックセックス

今さら???って思うけど、

読みたくなったから読んだ。

飯島愛「PLATONIC SEX」

発売当初すごく話題になったし、

内容はだいたい知ってたし、

実は映画の方は見たことあった。

でも、本の方を読んでみたいなぁって思ったから、

古本市場(笑)で買ってきた。

寝る間も惜しんで読んで、

一気読みした。


映画とは全然違った。
映画はすごく表面的で映画っぽくしてあるのに気づく。

小説は嘘がなく、飯島愛の自伝だった。

率直の感想は、私は幸せな家庭に育ってるということ。
実際何度か自分でも、そう感じることはあったけど、

やっぱりこうやって人と比べるといっそう強く思える。

飯島愛がこの本を出版した意図はわからないし、

きっと、私のように感じて欲しいからとかじゃないと思う。

それでも、わたしにはそう感じてしまった。

本の話に戻すと、飯島愛を通して、

現代っ子の姿が見えるような気がした。


彼女が体験している時代と今はかなり違うかもしれないけど、

彼女の中学・高校時代といまの中学生・高校生は

何ら変わらない気がする。

シンナーすったり、いろんな男と寝たり。

そんな女子高生はどの時代にもいる。

家族が憎くて仕方なく家を飛び出してしまって、

非行に走るって言う典型的な道。


飯島愛は小さなきっかけで後々大成功したからいいものの、

彼女と同じように非行に走った子の大半は

成功することもなく、挫折を知る。

少年院・鑑別所。

そこから出て、まっとうな人生を送ろうとがんばる人もいれば、

そこでまた挫折を知ってしまう人もいる。

そんな悪循環に飲み込まれてしまう人が多いのでは

ないかな。


私は、この本を、今非行に走ろうとしてる青少年に読んで欲しいわけでも

何でもない。
彼らが読んだからと言って、変わるものじゃないから。

私は、この本を非行に走ろうとしている子供の

両親に読んで欲しい。

子供を本当に止められるのは、親だけだと思うから。
親が何もできないって言っちゃうと、

本当に何もできなくなってしまう。

飯島愛を通して、今一度子供との関係を

見つめ直して欲しいと思う。


飯島 愛
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