高校の時に
他校に好きな人がいた。


ほぼ毎日、
朝、目が覚めると
その彼からメールがきていた。


それがもう
幸せで
幸せで。


友達のまゆみも、
彼のことを
他校ながら顔も
知っていた。



幸せな片思い。



そんなある時
彼と元々同じ中学校だった女の子から
彼に彼女が出来たことを
さらっと聞かされた。


彼女は
私が彼に片思いしていることを
を知らなかった。





私は特に顔色を変えることなく
明るめのトーンで



「あ〜そうなんだ〜」

と平然と返事をした。




隣にいたまゆみは
私がショックを受けてない
様子を見て



「あきこ?ほんとは彼のこと
    好きじゃなかったんだね?」



と言う。



違うんだ。





ほんとに好きだったから。
すごくすごく
ショックだった。


でもここで泣いたりすることは
絶対にしてはいけない。



平然を装え。


平然を。



耐えろ。


耐えろ。


そう思った。



こういう時に
どうしても強がってしまう自分が



嫌いで
嫌いで。





好きで
好きで。