オリンピックが終わって、帰国後の選手の隔離期間も終わって、やっとメダリストを取り上げた記事もいろいろと出るようになりました。


バブル開催のせいなのか、それとも別の理由があるのかなんなのか、メダリストがあまり取り上げられない不思議なオリンピックだったけど、タイミングは遅れても帰国した選手達がお世話になったところに挨拶周りをして、元気な姿を見れたのが嬉しかったです。

坂本選手の中野コーチの話から、選手村の食堂やレストランも使えず、炭水化物で生きていたなんて話を知って、それであの団体戦から個人戦までの長い期間、よく頑張ったなぁと思います。


坂本選手が次のオリンピックも目指すって聞いて、嬉しくなりました。


女子フィギュア選手の若年化が進んでいて、代表発表の時の強化部長のコメントとか聞いて、もう若い選手しか活躍できない競技になっていくのかなと、全日本後、少し悲しい気持ちになってました。


そんな時に目にした記事が、佐藤有香さんの記事で、このスポーツは足し算式になってしまった、というところに、すごく共感しました。




「どんなに若くて素晴らしい選手でも、大会の数をこなし、年数をこなしていったところで熟した演技が見られると信じている。最近でいえば、宮原知子さんのようなああいった味のあるバランスの取れた演技。若い選手がいくらコンポーネンツで9点、10点に近い点を出しても、本当に宮原さんのような演技、クオリティと比較できるかと言ったら、全然比較できないと思うんです。このスポーツが足し算式になってしまったがゆえに、その辺はもう関係なくなっている」


ここ数年、ずっと自分が思ってきたこととまさに同じ思いでした。


代表に選ばれて世界中の人に演技を見てもらいたいという願いは叶わなかったけど、今季の宮原さんの「小雀に捧げる歌」と「トスカ」は本当に好きで、何度見ても気持ちが引き込まれて、スケートでこんな風に物語が表現できるってすごいなぁと思いました。


ジャンプを跳ぶのも構えがほとんどなくて、振付の一部のように溶け込んでて、こういうところがもっと演技構成点という部分でも評価されたらいいのにって思います。


シニアに年齢制限を設ける案が出てきているけど、技術点が上がると連動して演技構成点も上がるという今の採点傾向を見直して、それこそ技術点の影響をなくす為に演技構成点は同じ人が採点しない、5コンポーネンツはそれぞれの項目を個別にきちんと見て評価するくらいの改革をしたら、年齢で区切らなくてもいい気がする。


他の選手を見ていても、年齢を経るに従って、スケーティングや身のこなしが磨かれても、スケーター全体の中で、順位が下がってきてしまうと、演技構成点も伸びなくなったり、なんだかなぁと思います。


新採点法になって、スケーティングの上手な選手が評価されるようになったり、ジャンプの間の繋ぎも工夫するようになって、バランスの良いスケートが見られるようになったけど、繋ぎを多く入れると入れるほど演技構成点が高くなると忙しく繋ぎを入れたプロや、加点を取るためのタノジャンプの連発を見ていると、ここにきて加点方式ゆえの弊害も感じてしまうようになりました。


スケート関係が宮原さんの演技を褒めてくれるのを目にすると嬉しいです。

宮原さんもまだ現役を続けてくれて、美しいスケートを見せてくれたらいいなぁと思います。


オリンピックの時期に出た町田樹さんの「選手人生が長く続かぬ競技に希望ない」という記事にも、とても共感しました。


最近経済界で提唱されているSDGs(持続可能な開発目標)をスポーツにも当てはめて、学者らしい視点で、選手人生が長く続くものにルールを改善してことを提言しています。



高難度ジャンプ競争の時代に入って、怪我をする選手が多いのが気になってました。

紀平さん、コストルナヤがまさかオリンピック選考の前に怪我をして出られないなんてショックでした。

そして、近年のエテリ門下生の体型がみんな似通っていて、他国の選手の年相応の女性らしい体型とは明らかに違っていて、きっと高難度ジャンプを跳ぶために、すごい節制を強いられているんじゃないかと思ってしまいます。

今はよくても将来何らかの影響が出ないのだろうか。


「スポーツは競技規則次第で、いかようにも変容します。ゆえに、これからの時代は持続可能が実現するためのルールメイキングをしていくべきでしょう。一方で私は4回転ジャンプや、高難度技を一切非難していません。例えば、それが何回までなら体に害がないかということを科学的に検証し、その成果にもとづいて選手が長く活動できるような競技へと変革していくべきだと言いたいのです」


感情論でジャンプ偏重主義を非難するのではなく、それが現実的にどう健康上の問題を引き起こしているのか、科学的に検証した上で競技生活が長く続くようにルールを変革していくという視点には賛成です。


ゆっくりこの記事を書いているうちに、もう世界選手権が近づいてきました。

ロシアスケート関係者が自国選手が出ないとレベルが低い大会になるだの中傷をしているけど、国のエリート選手養成機関で勝つための技術を詰め込まれた選手だけじゃなく、他の国にも魅力的な選手はたくさんいます。一人一人が自分のスケートを見せて欲しいと思います。