オリンピック男子フィギュアのフリー、すごく緊張してテレビで見てました。


まずはネイサン、金メダルおめでとう。

一番金メダルを有力視されていながら、SPで崩れてメダルを逃してしまった4年前。

競技成績もすごいけど、いつも謙虚で発言も素晴らしい好青年なので、順当に実力を出し切って優勝できて良かったです。


鍵山くんは初出場ながら、オリンピックの魔物を寄せ付けない演技で、堂々の銀メダル、おめでとう。


そして、昌磨くんが平昌後、いろんな困難がありながらも、またトップを争う選手の中に戻ってきて、2度目のオリンピックメダルを手にできたのがとても嬉しかったです。


試合が終わってから、メダリストの会見やテレビ生出演があり、朝も早くから生出演があったのでずっとテレビで追って、睡眠不足でヘトヘトになりました。

いや、試合で疲れているところに、夜遅く、翌日早朝とテレビ局周りに駆り出される選手の方がもっと大変ですよね。


平昌の時の昌磨くんは天然いじりされたりしたけど、すっかり受け答えが上手になって、鍵山くんに対してもすっかりお兄さんという感じでした。


インタビューの中で4年間、いろんなことがあったということを度々口にしてたけど、平昌が終わった後には想像もしてなかったことがたくさんありました。


樋口コーチの元を離れることになり、一時期コーチなしのどん底状態になりました。

やっと、ステファンという素晴らしいコーチに巡り逢えたのに、コロナ禍になり、予定していた試合が次々と中止になり。

今シーズンはほとんどスイスに戻れないまま、日本でリモートで指導を仰ぐしかなかった。

怪我をした状態で迎えた全日本。どうなることやらと思ったけど、無事に台乗りして代表に選ばれホッとしました。


北京オリンピックが無事に開催されるかどうかも分からなかったし、選手が感染せずに参加できるかどうか不安だったし、通常でない中でのオリンピックでした。

コリヤダ、キーガン、まさかの選手が陽性で北京入り出来なくなり、そして、ステファンまでコロナ陽性で団体戦に間に合わず、もう無事に競技まで辿りつくことすら、運かもしれないと思いました。

団体戦が終わって個人戦の前にコロナ陽性で出場が叶わなくなったヴィンスが、涙ながらに状況を説明するビデオに胸が締め付けられました。


団体戦に出場した選手は、厳しいバブルの中、そして町田さんに言わせると、男子はあり得ないスケジュールの中、疲労を抱えながらも個人戦に挑みました。


気がつくと、団体戦メダルと合わせて、日本人フィギュア選手最多の3個のメダルを獲得。


大きな試合にだけピークを合わせるだけでなく、国別対抗戦や世界選手権での枠取り、どんな目の前の試合もこなしてきて、日本のフィギュアに貢献してきた、その努力が身を結んだ結果だと思いました。


テレビは視聴率を稼ぐ為にスポーツをドラマ仕立てにするけど、オリンピックにかけてきた選手は1人だけではないです。

ネイサンが公式練習中もマスクを外さないでジャンプしていたのに、オリンピックへの並ならぬ思いを感じました。


ネイサンのSPを「今、人類が到達しているもっとも難しい構成」とちゃんと説明したのは町田さんだけでした。


昌磨くんが金メダルについて聞かれた時、「僕の実力はネイサン・チェン選手の実力に届いていない。自分の実力以上の順位を願うというのは、自分の成功ではなく他人の失敗を求めているのと同じだと思う」と答えてました。


オリンピックではなく、その先を見越して練習しているってずっと言っていたのはそういうことかと思いました。


スポーツは真剣勝負の先にある美しいもの


ステファンが満足してくれるようなボレロを演じられるように、まだ完治していない怪我が治って、思い通りの練習ができて、世界選手権を迎えられることを祈ってます。