まず、本題に入る前に皆様に感謝したいことがある。いすみ鉄道が脱線した日に投稿した記事のアクセス数が、私の予想を遥かに上回り、一時的に鉄道ジャンル、鉄道関係のハッシュタグの上位にランクインすることができた。アクセスして頂いた皆様には心から感謝申し上げる。まだアクセスしていない方は、ぜひ読んでいただきたい。
いすみ鉄道が脱線!もう乗らない方が良い | れもいち写真館 (ameblo.jp)
さて、本題に入ろう。
いすみ鉄道 脱線 枕木の腐食が一因か 10月末の運転再開目指す | NHK | 鉄道
先日発生した、いすみ鉄道の脱線事故は枕木の腐食が一因であるとし、全線で点検を行い、今月末に運転再開を目指しているということだが、果たしていすみ鉄道は今後も鉄道事業を継続できるのか疑問である。
千葉県のいすみ鉄道で脱線事故 鳥塚社長退任後、SNS上での「保線不備で事故発生」心配の声が現実に…(鉄道乗蔵) - エキスパート - Yahoo!ニュース
いすみ鉄道において脱線事故が起きる前から、Twitterを中心に、いすみ鉄道の安全性を疑う声が聞かれた。その懸念が今回現実となった形だ。また、いすみ鉄道では2013年にも、今回と同じ原因での脱線事故が発生している。2013年はコロナウイルス感染症が発生する7年前であり、生産年齢人口が今よりも多かったことから、鉄道各社の経営状態は今よりは良かったが、いすみ鉄道の経営状態はその頃から悪かったのだろうか。これからの時代は、2013年よりも生産年齢人口が著しく減少し、旅行業界は物価高と人手不足で衰退の一途をたどる。2013年にすら鉄道の安全を保てなかったいすみ鉄道が、これからの過酷な時代にも鉄路を維持するのは無茶なのではないか。全線を廃線にするのは時期尚早かもしれないが、利用者が少ない末端区間(大多喜~上総中野)はこのタイミングで廃線にしても良いのではないか。
【いすみ鉄道】廃止も検討された鉄道が復活できた理由 (tetsudokyogikai.net)
いすみ鉄道の輸送密度はコロナ前の2019年ですら385で、年間で2億円近くの赤字を出している。そして、その赤字は税金による公的支援により、補填されている。どんなに赤字を出しても会社が潰れないのはそのためだ。いすみ鉄道はいわば、公金チューチューである。今後は少子高齢化と都心回帰により、いすみ鉄道の沿線人口が減少するだけでなく、その分税収が減ることになる。遅かれ早かれ、いすみ鉄道が廃線を余儀なくされることは目に見えている。どのみち廃線を余儀なくされるなら、ある程度国力が残っている今のうちに、片付けをした方が良いのではないか。これは何も、いすみ鉄道に限った話ではないが。
いすみ鉄道は高校生の通学利用が多いと聞くが、だからといって存続すべきだなんて微塵も思わない。高校へは自転車か自家用車で通ってくれ。保護者に言いたいのは、田舎で子育てをするというのはそういうことであるという自覚が足りないということだ。近年は親ガチャという言葉があるが、田舎育ちというのは出身地ガチャでは大外れだ。私は当然都会で生まれ、都会で育ったのだが、高校生の頃の私は朝食を済ませると、ギリギリまで自室で勉強をして、自転車で15分の高校に門限ギリギリで到着するという生活をしていた。そして放課後の掃除を終えたら、一心不乱に自転車を走らせ、帰宅後すぐにおやつを食べていた。おやつは16時30分には終えており、そこから夕食まで、その日・その週に習ったところを優先に約2時間の勉強をしていた。そのライフスタイルのおかげで、高校3年間は成績上位を維持していたし、大して苦労せずに一般入試で大学進学を勝ち取った。いすみ鉄道なんかで通学している高校生は本当にかわいそうだ。本数の少ない列車に乗るために若い頃の貴重な時間が犠牲になっている。通学中の列車内で勉強することも不可能ではないが、車内に高校生が集結すればかなり賑やかであることは想像に難くない。自室で勉強するよりも遥かに効率が悪い。また、休日に友達と遊ぶ場所も限られていることだろう。というように、子供に不便な思いをさせているのだから、自家用車での高校の送り迎えくらいは責任を持って行うべきではないか。それが不可能なら、子供が自力で無理なく学校に通えるエリアに住むべきだ。
上総中野でいすみ鉄道と接続する小湊鉄道。小湊鉄道の経営状態も芳しくない状況であり、上総中野~上総牛久の部分廃止も必要とされている。いすみ鉄道と小湊鉄道による房総横断鉄道を必要としているのは、一部の乗り鉄だけである。撮り鉄である私は、JR大原駅でのいすみ鉄道の撮影後に、蘇我経由で外房線と内房線を乗り継ぎ、五井駅まで移動した。いすみ鉄道と小湊鉄道に乗る意味は全く無いのだ。