とんでもない考えに至った経緯

 

関東鉄道「京成電鉄の完全子会社」に 茨城の非電化路線を運営 | 鉄道ニュース【鉄道プレスネット】 (railway-pressnet.com)

 

先日、京成電鉄が関東鉄道を完全子会社化したというニュースが流れた。このニュースを耳にしたとき、私はとあることを考えた。

 

東葉高速鉄道を京成グループの傘下に収めてはどうだろうか。

 

何故このような考え方に至ったのか。それは、総武線ほどではないが、東葉高速鉄道が京成にとって驚異的なライバル路線であるからだ。

 

 

 

 

 東葉高速線は京成線にとって脅威

 

 

東葉高速鉄道は、勝田台駅から分岐し、京成線よりも最短ルートで西船橋駅までを結ぶ。さらに、東葉高速鉄道の列車は西船橋駅からは東京メトロ東西線に入り、日本橋や大手町への最速ルートとなっている。恐ろしいことに、東葉高速鉄道から東西線に直通する列車の多くが、東西線内で快速運転を行っている。京成線にも、快速や特急などの優等種別はあるものの、東西線より線形が悪くなかなか車両の本領を発揮できていない。京成線に乗り続けても都営浅草線経由で日本橋には辿り着くが、千葉県内から京成高砂経由で行くのは若干遠回りである。そのため、京成線に乗るとどのみち、船橋か西船橋で他路線に乗り換えることとなるため、勝田台駅周辺の通勤利用者は乗り換え無しで都心へ行ける東葉高速鉄道を選択すると思われる。

 

東葉高速鉄道は運賃は高いが、その分京成線よりも遥かに楽に速く移動できてしまう。学生定期や、不定期利用などいわゆる自腹で電車に乗る場合は、京成線に乗ることに迷いはないだろう。しかし、東葉高速鉄道の長期債務残高が0になれば、大幅に運賃を値下げることができる。そうなった場合、いよいよ京成線に勝ち目が無くなってしまう。東葉高速鉄道の長期債務残高は、2022年度の時点でも2000億円を超えているから、運賃値下げは当分先の話ではあるが、長期的な展望に立つと京成線の将来が心配になってしまう。

 

 

 東葉高速鉄道が京成グループの路線になるメリット

 

 

現状では、東葉高速線に客を奪われてしまった分だけ、京成グループは利益を失うことになるが、東葉高速鉄道が京成グループの傘下なら、その分の売上は京成グループの実績となる。同じ京成グループの路線であるため、客を奪い合うためにコストをかけて競争する必要がないため、お互いにとって輸送効率の向上が期待できる。京成電鉄はライバル路線との距離が他の大手私鉄よりも近く、巨大なターミナルを構えることが出来なかったため、経営環境が安定しているとは言い難い。東葉高速鉄道は、勝田台駅で京成本線、北習志野駅で新京成線(2025年以降は京成松戸線?)と接続していることから、東葉高速鉄道を京成グループ傘下に置くことにより、千葉県北西部における京成グループの経営基盤がさらに強化されることだろう。

また、東葉高速鉄道は東西線に乗り入れているため、東葉高速鉄道を京成グループの傘下に置くことで、京成電鉄にとって一番のライバルであるJR総武線に対してようやく太刀打ちできることとなる。既に京成電鉄様には提案させて頂いている。

この話題に限らず、今後どのように鉄道の歴史が動いていくのかを妄想するのはなかなか楽しいものである。