撮り鉄の罵声大会や違法駐車などの迷惑行為が散々SNSやマスコミから叩かれているが、それでも撮り鉄の迷惑行為が無くなる兆しはない。どれだけ世間から批判されても、撮り鉄たちは懲りずに不祥事を起こし続けている。最近ではニホントリテツという言葉も多用されている。人間とは思えない撮り鉄たちの無神経さを物語っている。

 

 

昨年12月20日、高崎線の吹上駅で罵声大会が催されたようだ。警察が来たのかについてはわからないが、2年前に中央線の国立駅で罵声大会が発生したときには、警察も出動した。

 

 

こちらは、昨年開催されたJAPAN MOBILITY SHOWの展示車両を輸送する際の出来事である。まさかの東京ビッグサイト前で罵声大会が発生してしまった。失敗が許されない重要なお仕事をされている方が多数いたにもかかわらず、集結した撮り鉄が大声を上げている。このようなトラブルが発生してしまった以上、今後また様々な乗り物が集結するイベントが開催されるとしても、鉄道だけが全く展示されていない状態となるかもしれない。

 

撮り鉄という趣味をやっていると、どうしても同業者の悪い行いに関するニュースを目にすることとなる。私が撮り鉄を始めたのは2019年の6月と割と最近ではあるが、その期間で10年分くらいは撮り鉄に関する悪いニュースがあった気がする。しかし、まだ5年も経っていない。端的に言えば、撮り鉄の不祥事は多すぎる。

 

ここで、私は1つの疑問を抱いた。罵声を上げたり法に抵触しながらやる趣味って楽しいのか?

 

撮り鉄という趣味は物凄くお金がかかる。私は現在3機のカメラを持っているが、どれも決して安くはない。コンデジが約3万円、ビデオカメラが約5万円、そして一眼レフは約10万円であった。随分とお金がかかったが、これでも私の機材は安物である。撮り鉄はずいぶんと良い機材を持っている人が多いため、たくさんの人がカメラに莫大なお金をかけているのだ。また、カメラを買って終わりではなく、撮影地に出向くお金もかかる。JRの大回り乗車なら、1日最低280円(1区間の往復分の運賃)で済むが、それだと場所が限られてくる。また、ぐるっと回らないとキセル乗車扱いとなるため、時間も消費する。そして、大回り乗車圏外へ出向く場合はその何倍ものお金がかかる。

 

せっかく莫大なお金をかけて成り立たせた趣味なのだから、罵声を上げたり、法に抵触していてはもったいないと思わないだろうか。一度冷静になって考えてほしい。少しでも趣味に苦痛を感じているのであれば、辞めることを躊躇うべきではない。あなたの代わりなんていくらでもいる。

 

また、被写体は鉄道だけではない。良いカメラを持っているということは、鉄道以外の被写体も撮りやすくなることを意味している。鉄道以外の被写体(私の場合は野鳥)を撮りに行ったときに、そこで写真仲間を見ると、撮り鉄界隈の異様さを身を持って感じることができる。非鉄界隈は同業が多くても全くトラブルが起きないのだ。