豆兄弟(´―｀)

昨日ヒマ過ぎて突如なうで披露した、俺が高校の時の美術の課題で書いた絵本

処女作『豆兄弟』

もちろん絵はアプリで書いたから本領発揮出来てないけど、せっかくなので記事の一つとしてまとめておこうと思う(´―｀)





とある日本の片田舎、仲の良い大豆の兄弟がいました。兄弟は毎日日光浴をしながら将来の夢を語り合ったり、時には喧嘩もしながらすくすくと成長していったのです。





夏があっと言う間に過ぎ、収穫の秋が訪れました。立派な大豆に育った兄弟は収穫され、それぞれ別々の工場に出荷される事になりました。兄弟は別れを惜しみ、互いの声が聞こえなくなるまで名前を呼び合いました。でもトラックは無情にもその声をかき消して進んで行ったのです。




兄の豆太郎は蒸され、混ぜられ、発酵させられて美味しい醤油に生まれ変わりました。




弟の豆二郎は煮られ、潰され、型にはめられて美味しい豆腐に生まれ変わりました。




「さてと、今日は何を作ろうかしら？」新婚夫婦の彼女、一歳年上の旦那さんは働き盛りのサラリーマンだ。「メインは焼き魚と‥そうだ！今日は冷や奴にしましょう！」




こうして大豆の兄弟は、互いの形は違えど再会する事が出来ました。その日の食卓には二人の夫婦愛と、大豆達の兄弟愛が溢れていましたとさ。

おしまい



・作者のあとがき

私がこの作品で描きたかったのはズバリ「兄弟愛」です、血の繋がりと言うものは絶対に消し去る事が出来ません。大豆達の兄弟愛が、得てして移ろい易い男女間のここで言う「夫婦愛」を深める一端を担ったと言う点が最大のポイントです。

この日夫婦が熱い夜を過ごし、後に豆夫君と言う名の長男を授かったとか授からなかったとか‥それはまた別のお話‥


面白かった？(´―｀)