正しくは「中国の味」なんだろうけど、大陸には行ったことが無いからな。
実際に台北に行くと街中に八角の煮えた匂いが立ちこめているから、たじろぐけどw
とはいうものの、あの雰囲気は悪くない。
例えば、魯肉飯なんかは不意に味を思い出して無性に食いたくなるし。
魯肉飯のベースは、豚バラに干し椎茸と葱、それに八角と五香粉。
自分で作るときはバラ肉だと脂が多すぎるので、コマ肉を使うし野菜はもっとたくさん入れる。
雰囲気としては、魯肉と八宝菜とがミックスしたような感じかな。
中華料理は「医食同源」というけれど、
調べてみると五香粉は消化を助ける香辛料を多く含んでそうな感じ。
クローブ、シナモン、フェンネルなんかかその代表格かな。
肉の調理がイマイチなら、豆腐を煮るのもいいな。
豆腐と白菜や椎茸なんかを煮て、オイスターソースと五香粉で味付け。
あれば紹興酒でも入れたらいいかもしれん。
白菜や青梗菜、椎茸、人参なんかで焼きそばにしてもいいかも。
味付けは五香粉とオイスターソースに醤油、あと胡麻油かな。
などと書いていて、久々に思い出したソース(書籍群)がある。
邱永漢と檀一雄だ。すっかり忘れてたw
知った切っ掛けは曖昧だけど、時期的に妹尾河童のエッセイあたりな気がする。
邱永漢は巷間では「投資の神様」として知られているようだが、オレにとっては料理の師だw
「邱飯店のメニュー」というエッセイが無類に面白い。
第二次大戦後の貧乏学生の住む長屋に、文豪に手引きされた面々が晩餐に訪れたらしい。
作るのは邱永漢の奥さんで、使うのは七輪一つと中華鍋一つ。それに蒸篭。
しかし、饗される品は当時の日本のどこでも味わえないような本格中華料理だったそうだ。
(作ってる夫婦が台湾人だから、当たり前と言えば当たり前だけどw)
邱と学友...というか、文壇の先輩だった檀一雄はその頃から付き合いらしく、
檀一雄のエッセイもナカナカのぶっ飛び様で読んでいて面白い。
檀ファミリーは雑誌"danchu"などに偶に顔を出すけど、
読んでるだけで涎が出そうな料理を紹介してるなw
あー、おれが挽肉をあまり使いたい気にならないのは、もしかしたら檀ファミリーのせいかもw