鳴門市から高松市や
岡山市方面に行く際は
乗り換えが必須な無人駅
Y字型の所謂分岐駅です
跨線橋は必ず渡らないと
乗継ぎのホームに行く
利便性を考慮した路線
その跨線橋と云うのが
勾配も急角度で然も長い
私の様な坐骨神経痛持ち
重い荷物を抱えての
苦労は誰にも言えません
正に地獄の特訓と言える
然もキャリーバックも
向かいに行きついても
無人駅が故に清掃もなし
ベンチは鳥の糞だらけで
天井の照明はクモの巣
座れるわけがありません
折角のお洒落な池も同様
植物も水も枯れ放題です
悪いイメージしかないが
この駅が無いと何処にも
先には進めません。
致し方ないのは充分承知
JR四国は毎年が赤字で
国からの補填でやりくり
人員を増やし整備なんて
そんな余裕もありません
愚痴ばかりでつい忘れて
乗換えの列車名は特急
うずしお6号です。
これに乗れば岡山駅まで
直行で行き付きます。
高松駅には停車しますが
今度は逆走で宇多津駅を
目指し全力走行します
宇多津駅に到着数分後に
高知方面から来た特急
南風6号と連結運転し
岡山駅を目指します。
無事岡山駅に到着前の
ある事を思い出しました
デッキに立ちふと横に
立つ赤ちゃんを背負った
女性、左手にキャリーと
右手はボストンバックで
列車の揺れに身を任せて
つい、何処までですか?と
大阪までの答えに、じゃあ
プラットホームまで何かを
持ちますって。私の言葉に
女性は驚いた様子だったが
了承し、無事新幹線乗り場
頭を何回も下げられたけど
旅は道連れ世は情けって
方向は逆でも同じ新幹線
ここで東西のお別れです。
実家での用事を終わらせ
帰る際の列車の中での
心温まるエピソードを
ご披露します。
それは高松駅を出発して
次の停車駅は池谷駅です
事前にデッキに移動して
板野駅で出発の合図後に
ドアが閉まりかけた寸前
乳母車の女性が慌しく
デッキに駆け込んで来た
下車に間に合わなかった
私はそう思ったのです
然し無情にも列車は出発
母娘は取り残されました
大丈夫、次に来る便で
折り返せばと言ったのに
外見は確かに日本人です
キョトンとして通じない
池谷駅で車掌さんにと。
到着した所、外には何と
車掌さんが走って来て
待ち構えていたのです
事前に打ち合わせた?
乳母車を下ろし、ホット
でもこれからがまさかの
出来事、今度は私が持つ
キャリーを抱えてどうぞ
跨線橋に向けて歩きだす
出発まで時間が充分あり
感謝と辞退したのですが
鳴門行きの列車の所まで
運んでくれたのです。
お礼を云ったのですが
軽く頭を下げて行った
この二つの出来事に
何と言っていいのやら
感動が爆発した最善の日
お身体の不自由な方がた
お腹を抱えた妊婦さんに
少しでも親切に出来れば
更に思った次第です。
良い話ばかりではなく
24年12月JR四国の
ダイヤ改正の概要発表で
この駅でも岡山駅までの
直行便が廃止されると
徳島からの乗客数の減少
高松駅から岡山駅までの
運行がマリンライナーと
重複する事が主な原因と
それにまして人員不足も
手伝っての決断だったと
一方南風の運行には特に
支障はなく従来通りと
ただ、うずしお6号は
宇多津駅小島駅のみ停車
後は岡山駅まで直行です
利便性はと言われると
何とも言えませんが、
仕方のない事だと
でも、大変お世話になり
感謝の念しかありません