現役時代の十月に
鳴門病院の健診で
健康管理センターにて
職場検診を受けました
日本では職場検診
特定健診や老人健診
制度として定着して
健康でも検査を受ける
それが一般的です
しかし近年では
「検診は本当に健康を
守るのか?」という
疑問が投げかけられ
研究や意見が増加中
★検診制度の歴史
日本の検診制度は
1911年工場法から
感染症対策として
導入されたのが始まり
1954年には世界初の
人間ドッグが誕生し
2008年からは特定健診
生活習慣病の予防目的
対象は40〜74歳
公的保険加入者など
75歳以上も任意で
受診可能な制度です
医療介入によって
病気の予防や改善を
図ることが目的です
異常値と判断されたら
医師が投薬を行い
生活指導も実施される
★海外研究の結果
しかし検診の効果に
疑問を持つ声もある
1991年フィンランドで
比較試験が行われた
医療介入を受けた人と
介入なしの人を比較
結果として死亡率が
介入群の方が高かった
という報告が出ました
2012年欧米の分析では
検診の有無による差が
死亡率や心臓病・癌の
発症率に見られなかった
これらの結果からは
過剰な医療介入こそが
健康を損なう可能性
あるとの警鐘が鳴る
★基準値の変化
近年メタボ基準値が
見直されつつあります
新潟大学の研究では
女性の腹囲基準を
90cmから70cmへと
引き下げるべきと提案
現在の基準では
脳卒中や心筋梗塞を
起こした女性の9割が
基準に該当していない
リスクを見逃す恐れが
あるという理由です
こうした基準変更が
患者数確保の戦略では
ないかという疑念もある
★検診の功罪
もちろん検診によって
病巣が発見されて
命を救われた人もいる
それは事実です
検診を受けるかどうか
それは個人の自由です
賛否両論があるのは
当然のことといえます
ただ検診の常識に
疑問を持つことが大切
情報を知ったうえで
選択することが重要
より賢い医療との
付き合い方につながる
★新型コロナの現状
2025年8月現在では
新型コロナウイルスの
変異株「ニンパス」が
拡大している様子です
高齢者の感染が増え
夏休み明けには子供へ
感染が広がる懸念あり
学級閉鎖などの影響も
予想されている状況
予防策としては
マスク着用を徹底し
手洗いやうがいなど
基本対策が求められる