雨が降り始めると、ふと
鼻をくすぐる、あの香り
「何だか懐かしい」とか
「落ち着く気がする」や
「チョット切ないきが」
でも、これって一体?
何なのでしょうか
今回は科学、心理、文化
そして少しだけの視点で
雨の匂いの正体を探って
みましょうか
古の時代から伝わる音
オニマトペにも少しだけ
触れてみますね
★シトシト
静かに降る雨のイメージ
ヨガマットの上の瞑想を
思い出させる系のような
想いです
★ザーザー
勢いよく降るイメージに
ライブ会場で絶叫する
激しさと感情の嵐の様に
巻き起こすように
★ポツポツ
ポツリと静かに表れる雨
何かが起こりそうな予感
そんな雰囲気を醸し出す
★パラパラ
軽やかに舞う雨の様子
突然現れてはすぐ消える
自由な存在を感じる
★ボタボタ
屋根から落ちる雨の雫
規則的だが何処か抜けた
愛されキャラに近い存在
★ドシャー
豪雨レベルで街を水浸し
チョッと怖い雨に似て
誰もが恐れる
雨の匂いに付いて言えば
科学的な理由で言えば
ペトリコールと云う名称
その香りの正体は土壌の
微生物が生み出す成分で
ゲオスミンと云う油分
雨と接触し空気中に気化
まるで天然の香水だそう
雨の降り始めの日に発生
人間の嗅覚に心地よく
感じるとのこと
これは自然界からの所謂
ラブレターかもしれない
心理的な理由としては
記憶の扉をノックする
目に見えない香りです
雨の匂いを嗅ぐと、音の
記憶がふわっと蘇る事も
あるとかないとか
子供の頃の雨の日に傘の
中の誰かの声
そして静かな午後の読書
香りは記憶を司る脳の
部分に直結し言葉よりも
早く感情を呼び起こす
だから理由なく好きに
文化的な理由では雨は
詩人の恋人かもと
日本では雨は只の天気で
ではないと言われている
静けさ、移ろい、癒し等
情緒の化身と言われる
俳句や詩の世界では度々
登場し心の奥にそっと
触れて来る存在です
雨の匂いに情緒を感じる
それは文化的DNAに
刻まれた美意識の成果
かも知れないと
番外編として語られる
都市伝説も多々あります
雨の匂いは宇宙から届く
メッセージだとか?
地球人がストレスを
感じるその瞬間に、遥か
彼方からそっと雨の
プレゼントで癒すとか
勿論科学的根拠は眉唾物
そんな妄想が出来るとか
雨の匂いが持つ不思議で
説明不能な魅力かもと
きっと五感を超えた香り
感情の波が文化を育んだ
情緒の深みがあるのでは
また妄想の余地も世界に
残されたのかも
雨の匂いは只の湿った
空気ではなく私たちの
心に触れる物語なのでは
ないかと思えます
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