仕事が休みだった今日、 

「マティス展」を観に行きました。

上野の東京都美術館。


今年の展覧会で一番楽しみにしていました飛び出すハート


マティス大好きなんです。 



午前中はとてもいい天気。
上野公園にぎわっていました。
外国人観光客がたくさん。





右手に国立西洋美術館。
ル・コルビュジエの設計



左手に東京文化会館。
前川國男設計。
前川國男はル・コルビュジエの弟子。
師匠への敬意を込めて、向かいの国立西洋美術館と軒の高さを揃えている、と1月に読んだ
「歩いて食べる東京のおいしい名建築散歩」
で知りました。
距離がありすぎて分かりませんが泣き笑い




上野動物園には修学旅行生かな?
日常が戻ってきて、嬉しい光景。

数人のグループの生徒さんが警備員さんに写真を撮ってもらっていて、みんなノーマスクでニコニコ。
「ありがとうございました!」ってお礼を言う声がきれいに揃っていて、それを聞くだけで涙腺が緩みそうになるニコニコ



東京都美術館



日時指定制ですが、直前でも余裕ありでした。



155点の展示、すべてマティス。

大多数がパリのポンピドゥー・センター所蔵の作品です。



撮影OKのフロアもありました。



石膏のある静物    緑色の食器戸棚と静物
 アーティゾン美術館蔵

マグノリアのある静物 
      緑色の大理石のテーブルと静物



ラ・フランス    ニースの室内、シエスタ
 ひろしま美術館蔵
夢        グールゴー男爵夫人の肖像



赤の大きな室内
  パンフレットの表紙にもなっています。



黄色と青の室内


色合わせがとても好き。
ゆっくりじっくり鑑賞しました。



「JAZZ」の展示も。
晩年、腸の病気で油彩画を描くことが難しくなり、切り紙絵の製作を始めました。
絵の具を塗った紙を切り抜いた、切り紙絵。
それを元にした版画20点とマティス自筆の文字から成る版画集「JAZZ」。
74歳から2年かけて製作されました。

撮影不可なので今日の画像はないのですが、
10年前から我が家に飾っているポストカード達がそうです。





10年前、↓の展覧会で初めて「JAZZ」を見て、大好きになりました。
ブリヂストン美術館、今のアーティゾン美術館です。


そういえば、長男が小6の時(9年前)、
図工でマティスについての授業があり、
ジャズを聴きながら切り絵をしたそうです。
おしゃれね〜照れ



最後に、ロザリオ礼拝堂の展示がありました。
南仏ヴァンスにある礼拝堂。
マティスが最晩年に自身の集大成として手掛けました。
建物の設計、内装、装飾品はもちろんのこと、
司祭服や典礼品なども全て。
製作しているマティスの写真などの展示の最後に、大画面でロザリオ礼拝堂の映像が!
黄色と青のステンドグラスから射し込む太陽の光に照らされ、白いキャンドルが黄色や青や紫に染まる様子が印象的でした。

    画像は公式サイトよりお借りしました。




私が気に入って使っているクリアファイル、
このステンドグラスの模様。



「日経おとなのOFF
 絶対見逃せない2021美術展」の付録でした。



マティスは色彩と線描の衝突に苦悩していた、
という記載がちらりとあって、
その辺りをもう少し掘り下げて知りたかったな。


3年前の箱根のポーラ美術館で開催された
↓の展覧会。



絵を描くために邸宅に理想の庭を造ったモネ、
室内を演劇の舞台のように飾ったマティス。
それぞれの「楽園」。
ふたりの芸術家がいかにして「楽園」を創り上げ、作品へと昇華させていったのかを検証する展示。


     アトリエのマティスの写真

この展覧会を観ていたので、今回の展示の絵も
背景に目が行きました。
ショップではオダリスクの絵に出てくるようなイスラム風のクッションやマットも販売していて面白いなと思いましたニコニコ