(記録)
2016年3月1日(火)14:00 癌リハビリセンターにてカウンセリング

毎週火曜日は抗がん剤投与の日。今までは通院で治療を受けていましたが、翌日からブラッキーセラピーと呼ばれる放射線体内照射があるので前日のこの日から2日間の入院でした。
この日、午前中にシスプラチンの投与を終え、その足で隣接している放射線科で体外照射を受けた後、癌病棟に戻り、最上階にある癌リハビリセンターに向かいました。

病院から郵便でリハビリセンターでカウンセリングを受けるようにと日時や場所などの案内状が届いたときは、癌治療による今後出るであろう後遺症などの説明を受けるのかなと思っていましたが、実際はちょっと違った内容でした。

誰もいない待合室でソファに座って待っていると、優しそうな50代前半の女性が現れ、彼女のオフィスに案内されました。渡された名刺にはスウェーデン語で Onklogisjuksköterska, Sexolog の名前Rとプリントされています。(腫瘍学看護師、性科学)

このRさんから治療の副作用はどうかなどの確認の後、パートナーとの性生活に支障がないか聞かれました。実はこの質問、今回だけでなく、癌科の医師との面談のときにも聞かれたり、患者の状態を知るために提出するアンケート用紙にも記されてます。
スウェーデンらしいというか・・ごく当然のように、また自然にこのような話しが出ます。
逆に、私が受けているCCRT治療中にパートナーとことがある人って多いのか聞いてみたところ、多くはないけどいるという返事にびっくり。
どこにそんな余力があるのか・・・
この治療からくる副作用の倦怠感は私の思い込み!?なんて思い、ほんの少しだけ、はっと元気になったのを覚えています。

その後、一連の治療で子宮や卵巣の機能を失うことへの説明、女性として失うものへの理解、これからのこと、ホルモン治療のこと、治療が終わってから使う膣ダイレーターの説明を受けました。この膣ダイレーターのことは以前の記事に少し書いてますが、後々、癌科の担当医から現物とパンフレットを頂き、再度説明を受けています。

下のパンフレットはRさんから軽く説明を受け、よく読むようにと渡された冊子です。
もともと90分予定されてたカウンセリングを30分程で私の方から切り上げて終えてます・・あせる 
子宮や卵巣への喪失感のような気持ちも特別なく、また性行為のこともあまり関心がなかったので、何か困ったことがあったら頂いた名刺の番号に連絡しますと終えました。



左: Dilator användning vid strålning av bäckenområdet  (骨盤領域の放射線ににおけるダイレーターの使用について)

右: Om sex och cancer (性と癌のこと)
この冊子は子宮頸がんだけでなく、卵巣がん、乳がん、前立腺がん、肛門がんなどのことが載っています。主には癌治療によって失うセクシャリティーのことと、その対処法が書いてあります。






写真① 2%局部麻酔薬ジェル キシロカイン。要処方箋
写真② 潤滑ゼリー Klick。処方箋不要
写真③ 様々なサイズのダイレーター
このページの内容は、どのサイズを使用すべきかは医師の確認と許可が必要と記されています。







なぜダイレーターを使うかということなど、癒着防止、膣の短縮防止などが書かれています。ペンで但し書きしてある部分は、放射線治療後の最初の半年は毎日5分ほど使用するということろを最初は「週に2~3回」でいいと説明を受けてます。






てんとうむし
余りこのことについては日本のサイトなどでは見かけないので、少しだけ書いてみました。以前、コメント欄で棒のようなものだったら何でもよいのかも、なんて無責任に書いてしまいましたが、ダイレーターのサイズや使用法・使用時間などはきちんと医師と確認するのがよいかと思います。
最近になって、やっと冷静にこれらの冊子を開くことができるようになりました。。。