週末は車で少し遠出をして家族と最南端の港町に行ってきました。
すっかり暑くなってきたので、海風が気持ちよかったうお座





この海の向こうは、デンマーク、ポーランド、ドイツ。
フェリーで行き来できるので、その昔、第二次世界大戦後は行き場を失った大量のユダヤ人をここから受け入れたそうです。
ここ最近でも、中東から沢山の難民がスウェーデンを目指してやって来ました。この港町も船で難民や移民が到着する場所のひとつです。

私が以前通っていた国営の語学学校にもシリアからのクラスメイトがいました。歯科医を目指してアッレポの医大で勉強し、これからという時に内戦が激しくなり、20代半ばの彼を家族が大金を払って国外に逃してくれたそうです。シリアから転々と国から国をまわり、辿り着いたところがスウェーデン。私とクラスメイト同士だった1年前の話ですが、シリアに残っている家族の誰一人とも安否が取れない状態にある中、ここで歯科医になりたいと頑張っていました。彼のFBには、今はない大学の校舎で友人と笑ってポーズを取ってるところや、白衣を着て誇らしげにポーズを決めている姿や、アッレポが廃墟になる前の写真が残ってます。
海を見ながら、ふと彼のことを思い出しました。

私も遠くからやって来たけど、何かから逃れて来たわけでもなく、自分の意思で動いてきました。自分の意思とは無関係なところで時代に翻弄されたということもありません。病気になれば、病院で診てもらえる環境にいます。
治療中も色々なニュースを見てはよく考えていました。不慮の事故ってどこでそうなるんだろう・・・どこで決まるんだろう・・・何のために?病気はどこから?赤ちゃんや子供の不治の病は?小児癌はどうして・・?
最終的に、”地球ってなんで存在してるの?”で、これ以上考えるのを止めます。

私の体に痛いところはなく、海辺を歩くことが出来て、海を眺めながら紅茶を飲むことができて、ラズベリーパイを美味しく食べれてる。
平和で幸せなことだな~としみじみ。
人生って不思議ですね。