こんぺいとうのように。

こんぺいとうのように。

少しずつ作られてゆく
わたしという人間。
いくつになったら大人になれるの。

Amebaでブログを始めよう!

 

 

高校一年の春

心臓が止まりそうなひとめぼれをして、

失恋をして遠回りをして

好きどうしになれた

高校一年の冬。

 

長い首、高い背、

体は華奢なくせに

手のひらは大きくて、

大きな瞳はどこかいつも寂しげで

それを隠すような長いまつ毛だった。

白いカッターシャツからは

柔軟剤と彼のお母さんが吸う

たばこのにおいがした。

 

家族が嫌いだと

さみしそうに話す彼と、

何本も電車を見送り

何時間も駅のホームで過ごした。

 

寒い風の吹く日は

風上に立ってくれた。

いくらも入ってないお財布から

ためらいなく買ってくれた缶コーヒーが

かじかんだ手を暖めてくれた。

 

生まれて初めての彼氏。

高校生活のほとんどが

彼との思い出でカラフルになった。

 

初めて手をつないだ日、

初めてデートした日、

初めて電話した日、

初めて家へ行った日。

 

ささいなことが

思い出になった。

スケジュール帳が

思い出で埋まった。

 

記念日にはハートがついた。

ふれあうたびに想いが募った。

喧嘩のたびに涙を流した。

どんなものも宝物になった。

 

専用の着信音

専用のフォルダ

いくつもの保護メール

 

LINEの無い時代。

メールアドレスには

記念日や名前が

うまく織り交ぜられていた。

 

 

家族との関係も

持病があることも

お金が無いことも

そんなこと

ふたりの障害にはならないと

信じてやまなかった。

 

わたしたちは

若かったんだ。

 

 

 

15歳で出会い

16歳で恋をして

そしてふたりは

 

 

 

26歳になった。

 

 

 

・・・

 

生きることは難しい。

恋愛もいつまでたっても

簡単にはならない。

家族のこと、生活のこと、夢のこと、

将来のこと、お金のこと、

いろんなものがからみついて

私はどんどん生きづらくなる。

 

迷惑をかけたくなくて、

あの頃のままでいたくて、

プライドばかりが高くて、

わたしはどんどん

本当の想いを

吐かなくなってしまった。

 

このブログに

閉じ込めてしまおう。

 

いや、

甘えるべき人たちに

吐き出せるようになるように、

わたしはここで

練習したいと思う。