急に酒を飲まなくなった。

最後に飲んだときに、

「あれ?アルコールじゃなくて良くない?」と

必要と思っていた酔いの感覚が、今求めてる感覚はこれじゃないとしっくり来なくなって

自然とやめた。それ以来あえて飲みたいと思わない。


それまでは、休肝日なしで毎日水のように家に帰りつくと飲んでいた。

土曜日ともなると、半日の勤務帰りに、ワイン、発泡酒を何本も買いこみ、休日の楽しみとばかりに嬉々としてガブガブ飲んでいた。


睡眠の質の悪さ、朝の寝起きの憂鬱、体のだるさ等々気づいてもいたが、年のせいにしてアルコールは無罪とし、次の液体を急ぐように飲み干していた。それが、おいしくて幸せも感じられていた。


しかし朝いちのトイレで感じる強いアルコール臭。お腹の鈍い痛み。

何となく

断酒の本を買ったり、断酒youtuberをみたりしたけれど、それはそれ。

休肝日、一つ作れず。

飲めば幸せ。


仕事は大変だった。どちらを向いても理不尽な敵ばかり。転職してもこの業界にいる限りは変わらないと思われた。私の一生はこのままで終わるしかないのかなと感じていた。

気づけば陥れられ、人間は信じられる存在ではないと感じる出来事ばかり。


その頃腰痛もひどかった。

仕事の上で、漫然と続けられる痛み止めの処方に対する疑問もあった。

そのためヨガの先生をしている友人に腰痛をどうにかして欲しい、痛みは姿勢や運動で改善出来ない?と相談し、レッスンをしてもらった。


すると、心に効いてしまった。

間接照明の中に浮かび上がる厳かな和風建築の一室で

友人が香り、音楽、声のかけ方にまで気を配り行ってくれたゆったりとしたヨガの一連の流れで、緊張がふんわりととかれ

体の固さも緩み、その夜はアルコールなしに吸い込まれるように眠りについた。というより、眠たくて眠たくて目を開けてられなかった。

ベッドに入り気づくと爽やかな朝の空が目に入った。


それ以来、酔いではなく、その爽快さを求めているので

アルコールでは満たされなくなってしまった。


仕事は相変わらず大変で

大黒柱でも、事業主でもなく、ただの雇われの身でなぜこんな思いで働きつづけているのか我ながらおかしくも思え、

パートに変更希望も伝えて

未だにそれはかなわないけど

なんとかなっている。