7月から少しずつ各選手の新プログラムの情報が明らかになってきており、先日開催されたモスクヴィナ先生のマスタークラスでお披露目されたプログラムについて何か書こうかな~と思っていたらいつの間にかジュニアテストスケートの日程と参加者が明らかになっていました。

 

今季は参加者の多さゆえか、男女シングル、ペア、アイスダンスの各カテゴリーの日程がバラバラになって開催されます。

男子のスケジュールは8月16日の日本時間23時からSP、翌17日の21時からFSとなっています。

ライストはチャンネル1の公式サイトで見ることができます。YouTubeのライスト先はまだですが、後々出てくるかもしれません。

 

 

参加者は以下の通りです(名前、クラブ、コーチの順で表記)

 

ワジム・ヴォロノフ(レゲンダ:リュチコフ)

ニキータ・サルノフスキー(エンジェル:プルシェンコ)

レフ・ラザレフ(CSKA:ダヴィドフ)

アレクサンドル・チミル(トーデス:フョードロワ、ダイネコ)

アルセニー・フェドトフ(クリスタル:エテリ)

グリゴリー・フョードロフ(CSKA:ソコロフスカヤ)

ミハイル・チホノフ(CSKA:ソコロフスカヤ)

ニコライ・コレスニコフ(CSKA:ソコロフスカヤ)

エドゥアルト・カラルティニャン(CSKA:ソコロフスカヤ)

イワン・ラムゼンコフ(SPOS:ダヴィデンコ)

ドミトリー・シェルコヴニコフ(SPOS:ダヴィデンコ)

ニコライ・ウゴジャエフ(モスクヴィナクラブ:ダイネコ)

マカール・プジン(ナフカスクール:スミルノワ)

ニコライ・ロギノフ(スターアイス:ガチンスキー)

 

ジュニア正代表のジキジと青年正代表のベリャフスキーがスキップし、代わりに代表チームにいないプジンが参加しています。ジキジもベリャフスキーも怪我の情報は特にないので、9月のシニアのテストスケートに出場する可能性が高いと思いますつまり正装の可能性も高いということです

もしそうだとしたら、ジキジは年齢的にも妥当の移行になりますが、ジュニア4年目のベリャフスキーまで移行する可能性大なのは個人的に少し驚きました。ただ、昨季終盤はシニアカテゴリーの試合に出場しており、もしかしたら今季からの本格的なシニア移行も視野に入れているのではないかと思っていたので、予想の範囲内ではあります。これで知らない間に怪我していてのスキップだったら泣きますが……。

プジンは成績的にも青年副代表入りしてもおかしくない選手だったので、繰り上がりなのか推奨なのかはわかりませんが、納得の出場です。

 

逆にウゴジャエフフョードロフがジュニアに残留するのには驚きました。もしかしたらジュニア出場後にシニアにも出場するという可能性もあるのですが。

ウゴジャエフは先日のモスクヴィナ先生のマスタークラスで新SP「Nemesis(通称:ウゴシス)」を披露しました。ジュニア構成のプログラムだったので、これは残留するんだろうなということが一足早くわかりました。彼は最近一気に4Lz、4F、4Loを習得したので、これらをFSにどれほど組み込んでいけているかが個人的な注目ポイントです。

また、フョードロフが昨季からFSの構成を上げてきているのかも気になります。これまでの4Lzに加えて4Tと3A2本ずつという構成でもシニアで通用するくらい十分強いのですが。4Lz2本にしたり4Fや4Loを追加したりもできますし、個人的には中露ユースゲームで跳んだ4Lz+3A+SEQをまたやって欲しいです。あと、昨季FSの「タイタニック」もできれば継続してほしい……。

 

カラルティニャンコレスニコフは2季ぶりの参加でしょうか?2022年以前のジュニアテストスケートを見たのは大昔になる上になぜか2021年のジュニアテストスケートの情報が出てこないので定かではありませんが。カラルティニャンは昨季終盤に脳筋構成に挑戦した結果やや失速気味になりましたが、今季こそ3Aやクワドを安定して構成に入れられる状態になっているかが見ものです。コレスニコフの方はアヴェルブフ振付の新しいプログラムを作成してもらったとのことなので、昨季SPのズンドコチョコレート工場とFSの謎編曲ワンスアポンアタイムインアメリカの少なくとも一つとさよならすることになります。ソコってもいいけどエテリチーム時代を彷彿とさせるようなプログラムがまた見たいです。

 

ニキータは昨季に続いてオフシーズンでも急激に身長が伸びた印象ですが、それに伴ってスケールの大きくなったジャンプも多く成功させているので、あまり心配はなさそうです。最近跳んでいた4Lzを構成に組み込んでくるでしょうか。

 

ラザレフフェドトフラムゼンコフは今季から本格的にジュニアに移行です。フェドトフはエテリチームのInstagramで新プログラムが発表されており、SPは「Woodkidメドレー」、FSは「白鳥の湖」系統の楽曲でした。二人とも、特にラザレフは背が伸び始めてきているように見えたので、ジャンプの面がどうなっているのかが気がかりです。ただ、フェドトフに関しては映像中で安定して多回転ジャンプを跳んでいたので、あまり心配する必要はなさそうかもしれませんね。練習で跳んでいた4Fや4Lzを構成に入れてくるのかも含めて、彼のFSがどういった感じのスワンになっているかが楽しみです。

ラザレフのプログラムに関しては、まあ外れることはないだろうという謎の安心感があるので、どちらかで「くるみ割り人形」を使ってくれていたら嬉しいな~という気持ちで開催日を待つことにします。

ラムゼンコフは先月のモスクヴィナ先生のマスタークラスで新FS「ミッション」を披露してくれました。いい感じのプログラムになりそうな予感がするので、これから完成版が観れることが楽しみです。

 

ノービス勢からはヴォロノフが遂にジュニアに殴り込みに来ます。3Aが得意で鬼のトランジションが特徴の選手ですが、多回転が3Aのみだと他の選手にFSで追いつかれる可能性大なので、追加でクワドを組み込んできているのかが個人的な注目ポイントです。一方、4Tに加えて3Aも習得して構成に入れて来たノービスA1のハムジンは年齢制限で出場することができません。

 

チミルチホノフシェルコヴニコフプジンロギノフはオフシーズン中に殆ど情報が出ていない(或いは私が見れていない)ので、正直未知数です。

サンクト勢はサンクトのテストスケートで一足早めにプログラムがお披露目されていますが、非公開なのでどこかしらでアップロードされない限り関係者以外は見れない状況になっています。ちなみにハムジンのプログラムはミーシンチームのテレグラムで断片的にですが公開されています。

プジン、シェルコヴニコフ、ロギノフは3A、チホノフは4Tが跳べます。チミルは多回転を跳んでいるところを見たことがありません。私が知らないだけでどこかで跳んでいたのかもしれませんが。

 

それはそれとしてソロヴィヨフがいないのはどうして!?JGPF3位の実績持ちなのに……代表チームにいないプジンが出場するならソロヴィヨフも出してよ…………ロギノフとソロヴィヨフは二人でセットなんだからさ……(?)

これ逆にまさかの国籍変更パターンだったりして……。

 

この記事を書いている合間(合計三日間)(筆が遅い)にもモスクワジュニア選手権a.k.a.モスクワオープンの仮エントリーが始まっており、КМС(ジュニア)と1スポ(ノービスA相当)に現時点で男子だけでも豪華メンバーが揃っています。

本格的にシーズンが始まろうとしていますね。めちゃくちゃ楽しみ。

 

ウゴシスがいい感じのプログラムになりますように!

ラザレフのFSがくるみ割り人形になりますように!

あとテススケにはいないけどアフトゥシェンコが振付を施行できるようになっていますように!