皆さんごきげんよう!

世界情勢が大荒れし、それに伴いフィギュアスケート界も波乱を極めて、反吐が出るほど気持ち悪い情報や意見が飛び交っていたので正直執筆意欲がゼロになっておりました。このご時世の明るいニュースなんてシニカツの結婚やコンドラとトゥルの交際報道くらいでしょうか。Loveはいつだってbeautiful。この世が愛に満ち溢れる場所になってほしいものですね。

ともあれ、シーズンが切り替わり、気を取り直してジュニアテススケから色々書きたいな~と思っていたらロシアグランプリが6戦とも終わってていつの間にかナショナル目前ですよ。いやあ、時の流れの速さというものは恐ろしいですね。先延ばしにする悪癖がある者にとってはいつだって最大の敵です。

まあ、ブログ記事はレポートや論文と違って義務も締め切りもないので、好きな時に好きなだけ楽しく書いていきますので適当によろしくお願いします。

 

さて、文系大学生の職業病で長々と導入部分を書いてしまいましたが、いい加減本題に移りましょう!

これまでナショナルの予選会の役割を果たしていたロシアカップ。そのスケールがデカくなったバージョンの大会群とも言えるロシアグランプリ全6戦が終了し、ロシアナショナルの暫定エントリーが発表されました。当ブログでは私の興味関心が向いている男子をメインに取り上げていこうと思っております。他のカテゴリーについては気が向いた時に書くかもしれません。

 

以下が男子エントリーの詳細となっております(キリル文字順)。

 

1 ドミトリー・アリエフ

2 アンドレイ・アニシモフ

3 ロマン・アトヤル

4 マトヴェイ・ヴェトルギン

5 ピョートル・グメンニク

6 アルトゥール・ダニエリャン

7 アレクセイ・エロホフ

8 マカール・イグナトフ

9 ウラジスラフ・カチチェフ

10 アルチョム・コワリョフ

11 マルク・コンドラチュク

12 グレプ・ルトフリン

13 アンドレイ・モザリョフ

14 イワン・ポポフ

15 アレクサンドル・サマリン

16 エフゲニー・セメネンコ

17 イリヤ・ヤブロコフ

 

ジュニアの選手は今季ロシアジュニアグランプリに出ていたので、昨季と違ってシニアカテゴリーでの出場は無いようです。ジュニア露男子はジュニアナショナルで最強ノービスデュオのラザレフとフェドトフに勝てるように頑張りましょう。

 

本題かつ問題のシニア男子ですが、安定感に定評のある選手が一人もいないということが相変わらずネックとなっております。嘘。ルトフリンがいたわ。

抜けないコケないことであんなに輝いていたディフェンディングチャンピオンのコンドラでさえ、直近まで腰の怪我で短期入院していたため調子が読めない状態です。昨シーズンと同じ活躍は見込めないかもしれません。彼にはグランプリファイナルへの出場権がありますので、そこを標準にしてナショナルではあまり無理をしないという作戦もアリだと思います。早く怪我が治って、痛みなくスケートができることを祈るばかりです。そもそも彼はナショナルに出場するんですかね?先日、ホッケーの試合のオープニング(?)にトゥルと一緒に参加し、そこでSPを滑ったようなのですが、ジャンプは3Lz以下のみかつスピンやステップも大方省いていると言う状態だったので、調子は良いようには見えません。「マルクは多分出ると思うよー」というコーガンの声明が出てる時点で少し不安になります。仮に全休でも来シーズンの副代表にはなれるらしいですが……。と、不安な日々を過ごしていたらソコロフスカヤチームの皆さんが揃ってナショナル会場のクラスノヤルスクへ向かっている写真がアップロードされていました。とりあえず一安心ですね。

一方、これまで長らく露男子の顔を務めてきたコリャさんはクワドが悉く決まらない絶不調状態。グランプリ第4戦では素晴らしいSPで100点を超えていたので、どうにかフリーで持ち堪えてほしいところなんですが、どうなるのか……と思っていたら欠場するとの発表が出ました。インフルエンザを発病したことにより、持病の慢性副鼻腔炎が悪化したためだそうです。わかる。そういうのあるよね。私もこの間風邪ひいたら口元の傷がヘルペスに進化していて泣きました。コリャさんが早く復調して、また美しく端正な演技を見せられますように。まだ引退しないでーー!!

 

今シーズン良い活躍を見せているのがジーマ、ルトフリン、セメネンコ、グメンニクの4選手でしょうか。彼らはそれぞれロシアグランプリでも優勝しています。

ジーマは昨季の不調を乗り越え、出場した第1戦モスクワ大会、第3戦カザン大会の両方で優勝。今季の露男子では唯一の偉業です。クワドの後の3Aや他のトリプルさえ決まれば、PCSが出る選手ですので表彰台は固いと思われます。

4Lz、4Loの高難度ジャンプを組み込み、覚醒の兆しを見せているグメンニクは第4戦モスクワ大会で勝利しています。SPFSを両方揃える安定感に対する信頼はあまりないのですが、良いプログラムを両手に携えてきているので是非決めてほしいところです。

今季抜群の安定感を誇っているルトフリンは第5戦のサマラ大会で優勝。4Lo、4S、4Tに加えて3Aが盤石なのが彼の強みです。ただしアリエフ、グメンニク、セメネンコ(とコンドラ)と比べると若干PCSが出にくい選手なので、ノーミスは必至になるでしょう。

そしてセメネンコは怪我明けにも関わらず6戦目のペルミ大会を合計292.99点という高得点で制しています。これは全露男子の中でも今季トップスコアです。この出来をそのままナショナルで披露できれば、優勝も夢ではありません。

ちなみに第2戦ソチ大会を制したのはコンドラでした。

昨シーズンのナショナルで3位だったモザは今シーズンはいつもに増して安定感に欠けています。ただ、彼がミスなく滑り切った場合PCSで他選手を凌駕できる可能性が高く、その爆発力を発揮した際には表彰台争いにも参加できることでしょう。

 

トップ10争いはサマリン、コワリョフ、ヤブロコ、エロホフ兄さん、マカールが絡んでくると予想。

これまでずっとジーマと切磋琢磨してきたサマリンも調子は悪くないように見えます。豪快な4Lzを決めた後に、後半のジャンプでのミスをいかに抑えられられるかが鍵でしょう。

コワリョフはグランプリ第6戦ペルミ大会と同じような演技をすれば上位に食い込めそうです。身長190cmから繰り出されるでっかくてパワフルなジャンプはインパクト抜群ですが、安定感はないので……ミスをいかに抑えられるかが鍵でしょう。

顔のいい男が滑る紫シャツの大正義サタデーナイトフィーバー(通称:サタデーリンゴフィーバー)でシニアデビューを果たしたヤブロコも、グランプリで良い活躍を見せていました。4Loを投入して成功させてくるのか、そしてミスがいかに抑えられるかが鍵でしょう。彼は顔が可愛いので、とにかく顔加点をよこしなさい。

すっかり「(ブツァエワ男子の)兄さん」という渾名が板についてきたエロホフ兄さんは、ショートで大活躍して90点代を出すも、フリーで大崩れしてしまうという露男子あるあるの勿体無い展開が多めでした。少しでも上位に入るためには、やはりミスをいかに抑えられるかが鍵でしょう。

マカールは……グランプリでもハンサム体力芸が炸裂していましたが……顔のいい男がタキシード着て滑る大正義ギャツビーだけで許せてしまうところがあるので、はい……。最後まで体力が持つことをお祈りしましょう…………。

 

他の選手も、上記の選手の結果次第ではありますが、ベストを尽くせば上の順位に上がれるかもしれません。

怪我から復帰したヴェト坊ちゃんはトランジションも振り付けもモリモリで、魅せることがとても上手なスケーターとして印象に残りました。4Tを投入すると若干演技が崩れてしまう節があるのがネックですが、それを上回る魅力があるのでオールオッケーです。ヴェト坊ちゃんの前では全人類名家の令嬢なんだよ。

アニシモフは今季あまり振るわない印象ですが、とにかく顔がいい。4F、4Lo、4Sが跳べるのでポテンシャルは充分です。なぜかトートっぽい雰囲気で滑ってアンナ・カレーニナ

にエリザベートを混ぜ始めているSPが実は結構お気に入りなので、密かに楽しみにしています。顔加点をよこしなさい。

拠点をサンクトに変更したダニちゃんは昨季はスケートをやめてしまいそうな雰囲気だったので、大会に出ている様子を見ることができるだけで嬉しいです。一先ず、サルコウを試合に入れられるまでに調子を戻しているようで何より。まだまだ復調中なので、無理せずに頑張ってもらいたいです。

ポポちはロシアグランプリ第3戦で台乗りを果たしています。4Lzに果敢にチャレンジし続けていますが、4Lzを練習するあまり3Lzの調子がおかしくなる現象が発生しているのでどうなるか。

アイススター門下生のカチチェフとアトヤルは一緒にギリギリ出場を果たすことができました。

キスクラでアイスを食べる人として極東の一部ファンの間でちょっとした有名人になったカチチェフはYouTubeチャンネルを運営しており、試合毎に選手目線の貴重な舞台裏動画を投稿してくれています。再生回数を伸ばすために有名選手や関係者のハッシュタグをつけまくっていたりと、潔さが伺えます。ナショナルの舞台裏動画も投稿されるかもしれませんね。

アトヤルはそのちょっと胡散臭い雰囲気からか、主に極東の一部ファンの間で「カジノディーラーっぽい」と言われるようになってしまっています。実は全露ノービス、全露ジュニアに出場せずにシニアナショナル初出場を果たすという偉業を成し遂げています。まずは初の大舞台でベストを尽くしてほしいです。

 

コリャさん棄権ということは誰かが繰り上がり出場するということですが、まだ私が把握している限りではそれが誰なのか確認できていません。ランキング的にはオシェプコフの可能性が高いようです。楽しみにしておきましょう。

 

というわけで、出場露男子紹介も兼ねて優勝争いや順位争いの予想っぽいものを延々と書いてきましたが、ここで表彰台予想といきましょう。

私の願望モリモリ表彰台はこちら!

 

1位 コンドラチュク

2位 セメネンコ

3位 グメンニク

 

やっぱりさ……私はコンドラの連覇が見たいんだよーーーーー!!SP100点FS200点合計300点越えで圧勝して欲しいんだよーーーーー!!!!神Lunaを浴びて2021チャンネル1杯のメドさんに負けないくらい号泣したいんだよーーーーーー!!!!歴代のロシアのエースの仲間入りを果たすんだーーーー!!!

 

いや、私の真の願望はナショナルが全員ミスなくベストを出し尽くし神大会となることです。そしてそうなった場合、参加者の殆ど誰もが表彰台に上がるチャンスがあると言っても過言ではありません。ポテンシャルの高さがほぼほぼ平行線なのが露男子の強いところです。まあ、すぐに自爆してしまうのが彼らの勿体無いところでもあるんですが。けれども、だからこそ誰が勝つのか予想し難く、それがギャンブル的な効果を出しているとも言えるのでしょう。

つまり、露男子はカジノロワイヤル……ってコト!?そしてアトヤルはそのディーラーって訳ね……。成る程、全て理解した。

 

というわけで、ここからは願望を抜いて。私はこの表彰台メンツにBET!

 

1位 セメネンコ

2位 アリエフ

3位 グメンニク

 

泣く泣く推しを外してジーマ・アリエフを加えただけやないかい!

これでマカールが優勝したらどうしよう。

 

滑走順の抽選会は今夜らしいです。オシャレに着飾った露男子たちが見れますよ。お楽しみに!