本日は、共通テストの受験日初日です。
日本全国津々浦々の受験生とそのご家族の皆様。
無事に今日という日を迎えられたことを、まずは言祝ぎましょう。
親にできることなんて、もはやほぼないに等しい。(お金の準備=働くこと、くらいか?)
落ち着いて、頑張れ、我が子。
どんな結果だって、受け止めるよ、かーちゃんは。
君が教室に足を踏み入れることができなくなったあの時を思えば、よーここまで来た!と、まずは抱き締めて褒めてやりたいよ。
さて。
という訳で(どういう訳?)、とにかく何しても落ち着かないので、たまりにたまっているブログに書きたいことをどばーーーーッと、吐き出そうと思います。
いつも話の長いブログ主が「長い」ゆーとるくらいなので、たいがい長いです。
御用とお急ぎのない時に、どーぞおつきあいくださいまし。
ICE EXPLOSION2023。初演と楽公演を観てきました。
・・・おま、行ったんかい!?
ええ、行ってきてしまったんですよ、ごめんよ、我が子!!
かーちゃん的には、これでもかなり我慢したんよ。
観に行きたい/行きたかったアレやコレも諦めたんよ。
でも、コレだけは、我が最推しの記念すべき✨初プロデュース✨公演だけは、諦められなかったんよ。
てか、
✨高橋大輔初プロデュース✨
って、なんでもっと早い段階でブチ上げなかったのー?
だって、輔オタじゃなくたって、舞台とか身体芸術に興味ある人なら、そう聞いたら観たいと思ったと思うんです。
実際、Twitter上でも「それなら観に行きたかった」ってこぼしてた人、それなりにいましたよ?
輔オタは輔オタで、全日本選手権からわずか二週間後ということで、遠征組は「さすがに家をあけにくい」サラリーパーソン諸氏は「仕事始め直後で休み取りにくい」というそれぞれの事情に鑑み、涙を呑んだ方もかなりいらした様子。
まあ、スポーツ界って、なぜだかスポーツ至上主義、試合至上主義のヒト多いんで、現役選手が大事な全日本選手権と並行でショーの準備進めてます、なんて話が聴こえてきたら、猛烈にバッシングされたろうし、場合によっては採点にさえ影響したかもしれない(私は全日本のアイスダンスの審判陣を必ずしも信用していない)から、全日本で無事初優勝を果たすまで、情報解禁はできなかったんだろう、、、ということは、容易に想像はつきますがね。
エンタメファンとしては、実に実に、チケットの売り方として、もったいなさすぎるんですよねーーーーー!
それが「売り」になるとわかっているのに!
そして、実際、髙橋大輔初プロデュース、オタの元々高すぎるほどの期待をも上回ってすんばらしかっただけに!
くうう、もっとソレ大々的に売り文句にしてよおおおおおお!!って感じでした。ハイ。
いきなりぼやきから入ってしまいましたが。
既に自分を含め、色々な方がSNS上で感想を書いておいでですし、中には使用曲を全部調べてくださったり、出演スケーターひとりひとりを採り上げて書いてくださったり、皆さま至れり尽くせりなので、自分は自分の感じたこと、考えたことを、つらつら書いていこうと思います。
まずは、初演を通しで観ての慨嘆。
大輔さん、アイスダンスを始めた時から、
「組んで踊り、滑ることは今後ショーで絶対役に立つ」
「試合とショーは自分にとって同じくらい大事」
と再々語っていましたけれども、その言葉の意味を、ここまでとは理解していなかった自分の不明を、大いに恥じ入りました。
まずこの、他のどのアイスショーとも隔絶する、グループナンバーの充実っぷりね。
開幕前に公表され、会場でも配布されたセトリをまずは貼っておきますが。
オープニングとフィナーレを除いても、グループナンバーが四作品もあり、特に第二部では、メインディッシュはグループナンバーである、と断言してもいい。
開幕前はそれが「売り」として扱われていた座長ひさびさのソロ「KRONE」でさえ、実際にはフィナーレへとつながる壮麗なるグループナンバーの一部であった、というこの新しさ。
そして、これだけ複雑な隊形変化や組み替え(男女どころか男男、女女、もちろんそれぞれ個でも)を見せながら、とんでもないスピードでかっ飛ばし、激しく踊りまくるショー、私はかつて観たことがありません。
そもそも、大輔さんもアイスダンス始めたばかりの頃に語っていたけど、シングルのスケーターは、周りに人がいない状態で滑るのが当たり前になっているから、「すぐ近くに他のスケーターがいる」のが、とても怖いらしい。
それなのに、こんなに複雑にお互いに交錯し、すぐ近くで踊り/猛スピードで滑るって。。。
あのー、、、本当に、皆さん、わずか三日間の練習でここまで合わせたんですか?!天才ですか???
そして、どの演目も、とてつもなくカッコいい/美しい/深い。
順に語っていこう。
身体に直接的にずしんずしんと響く重低音。ダークで重厚な雰囲気の音楽と暗い場内に轟く雷鳴、というオープニングは、前のIceExplosion2020のカラーを引き継いでいる、というか、これが「氷爆」のキートーンなんでしょう。
ピンスポットを浴びて中央で独り舞うのは、座長高橋大輔ではなく、振付マッシモ・スカリ。
日本のショーに出演するのは初めて、ということだが、そういえば、パートナーのファイエラと一緒に踊っていないマッシモを観るの自体、これが初めてじゃなかろうか。
円熟したアイスダンサーならではの艶のある動き。
四方に向かって「さあ!」と腕を一振りする度に、6人のスケーター達が中央に迫っていく。なんと高橋大輔は、その群舞の一人、という立場でここで登場する。間違いなくショーの「顔」でありスターである彼が。
そして神秘的な歌声と共に、全員が円を描きながら舞う。
「暗い曲が好き」という大輔さん好みの、私は知らなかったんですがアニメ「攻殻機動隊」からの、古謡や民謡を彷彿させる「傀儡謡 怨恨みて散る」。「氷艶」でご縁のあった川井憲次さんの曲という。さらに付け加えるなら、「月光かり」でカッコいい和太鼓を披露してくれた茂戸藤浩司さんも演奏者の一人。実になんとも、「ご縁」を活かすお人ではある、大輔さんて。
全員が黒衣。ところどころに金の飾りが入るが、デザインは一人ひとり違う。コートのように長い衣裳もあれば、金のチェーンネックレスもあり。
印象的な打楽器と鐘の音に合わせて、それぞれが一芸を披露するのだけれども、決してよくある「荒川静香といえばレイバックイナバウアー」的な、アレではない。(やってたけどね・笑)
曲のアクセントが求める動きを、バレエジャンプだったりニースライディングだったりを、それぞれのメンバーが演じていく、という感じ。
続いて大輔さんとマッシモがそれぞれ一群を率いる感じで、手旗信号のような直線的な動きで踊っていくクライマックスなんて、ぞくぞくしたよね。
アレ観たら、ここに呼び集められたスケーター達は、過去のメダルの実績や有名無名より、何よりもまず、「踊れること」「時には『個』を殺しても作品に奉仕できる資質」を重視して選ばれたんだ、って、秒でわかってしまう。
なぜなら、ああいう、体操っぽい、手旗信号っぽい動きって、ダンスセンスがない人が踊ると、本当にただのラジオ体操にしか見えないから。一目瞭然なんだよね。かつて大輔さんがFriends on Iceで初めてグループナンバーを振り付けたことがあったけど、すっごいカッコいい振付なんだが、「ズンドコ節」に見えたメダリストが何人かいたことまで思い出しちまったよ。(某アイスダンス選手の今季の振付なんて、いっそ気の毒。「この人、ダンス選手ですけど、踊れませんーーー!」って全世界に表明してるようなもん。とはいえ、数が少ないゆえに貴重な男性アイスダンサーは、ダンスセンスなくてもけっこうワールドに出られるくらいまでは行けてしまうのが、「ダンス」と名のつくアイスダンスの不思議なところではある・苦笑)
新た世に神(かむ)つどいて
夜は明け
鵺(ぬえ)鳥鳴く
咲く花は
神に祈(こ)ひ祷(の)む
生ける世に
我が身かなしも
夢(いめ)は消(け)ぬ
怨恨(うら)みて 散る
歌詞の唄い上げる壮大で神秘的な、神代の祀りごとのような世界観を見事に表現したグループナンバー。
そしてこの後、スケーター達がひとりひとり紹介されてゆく。
特徴的なのは、ジュニア含め総勢11名も参加しているアイスダンサー達も、一人ずつ紹介されることだ。
「ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ!」ではない。
それは、この後、このショーの中で、カップルがカップル単位で演じていくのではなく、他のスケーターと組んだり、単独で踊ったり、女子チーム、男子チームといった群舞の一員となっていくから。
それを、ここでもうハッキリと示しているんです。
新しいよねーーーーー!!
たいがい長くなったんで(予定通り・笑)、いったんここで上げます。(続く)