貼るの忘れてたけど、写真もリポートもいつも誠実なKISS&CRYさんの記事をいくつか。
http://www.tvguide.or.jp/feature/kissandcry/20180827/01.html
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「FOI2018」に合わせての大輔さん取材記事。怪我(肉離れ)の状況や現在の心境が丁寧に綴られています。
これを読んで、安心して応援に臨めたものです。感謝。
http://www.tvguide.or.jp/feature/kissandcry/20180829/01.html
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「FOI2018」のショーレポート。たいがいポンコツになってきたオレの脳みそを補完させていただいています。
さて、「感想」とか言いつつ、相変わらずシロートのくせしてえらそーなことばっか書いてるけどさ。(ダカラキラワレルンダヨ、ウン、シッテルw)
印象に残ったいくつかの演技のことも、書いておく。
大輔さんのファンとしては、まずは「道」を演じてくれたノービスのさおとめ君に触れずばなるまいよ。(パンフ買ってないんで、字がわからないんです。すみません💦)
フォロワーさんのツイートで知ったのですが、昨年の横浜トリエンナーレで「未来チケット」を受け取り、大輔さんと一緒に写真に納まっていた男の子↓だったのですね
https://spice.eplus.jp/articles/154775/images/385617
お母さまが大輔さんのファンの方らしい。バンクーバー五輪の「道」衣裳を丁寧に模した衣裳で、振付もところどころ採り入れて。
10歳そこそこの男の子が、これだけの観客を前に、スポットライトを浴びて演技するなんて、ちょっとなかったでしょうに、物怖じもせず、堂々とした演技。自然と応援の拍手も起きようってもんです。ジャンプなんかどっこいしょ、な感じもあったけれども、何より演ずるのがとても楽しそうで、好感が持てた。
こういう風に「男子フィギュアスケーター」の系譜がつながっていって、大輔さんもさぞ嬉しかったことでしょう。
関係者席で観ながら、ものごっつい笑顔で大拍手してらしたそうな
第二部冒頭のパパ&ママ・コラボといい、「次の世代につないでいく、つながっていく」が、今年のテーマのひとつだったと思われ、それにぴったりなプログラムだったなあと感じました。
Dear Kidsは、Friends On Iceのひとつの名物コーナー。ここで演技した少年少女達が、いつの間にかジュニアの有力選手になっていたりして、なんか、歌舞伎役者のお家の子が、まだ小学生そこそこのうちから舞台に立って、役を演じたり口上を述べたりしているのを観ていて、自然と「ガンバレ~!」と、遠い親戚のおばちゃんモードになってしまうのに、すごく似ている。いい試みだなあと思うんです。
去年の、本田武史君がお嬢さんと一緒に滑ったのは、、、、ちょっと、あまりにも内輪向け過ぎて、どうなの?と感じたけれどもね。
無良崇人君の「オペラ座の怪人」。これ、去年の全日本で、会場で観たけど、とても彼に合ったプログラムで素敵。
大輔さんの「オペラ座」も名プログラムだけれども、あれは「愛」よりも怪人の哀しみをまず感じるのね。無良君のは、元々彼に備わっている重厚感のある滑りとジャンプ、男らしい色気といい具合にマッチして、クリスティーヌと怪人の愛、ラウルとクリスティーヌの愛、もっと言えば男と女の間に絡まりもつれる情緒を醸し出している。
多くの方が仰っているように、無良君は、引退してから一層、スケーターとしての魅力が増したなあと、全日本以来の生で観て、深く頷いた。
鈴木明子さんの「風神」は、久々の大ヒット!
彼女のプログラムとしては、「O(オー)」が不動のNo.1なんだけど(オレの中で)、それに次ぐくらい、好み
太古の昔の、天地自然に祈りを捧げ舞う巫女をイメージした作品らしいが、ところどころにハッとするような振付があって、変に「目ヂカラ」を意識したりするような媚びた感じが全くないのが、いい。
それこそ風のままに、水が流れるように、滑り、舞う。「清らか」というのではない、「女」の女くささはにじませつつ(そこは鈴木さんの持ち味ですね)、生身の女のあるがままに、清々しく音楽に身を任せて。
佐藤有香さんとメリル・デイヴィスによる「Over the Rainbow」。
「温かいトーストの上でバターが溶けていく」滑らかスケーティングが満喫。ちょっと「LOTF2017」の女性陣プロ「Rise Up」を思い出す。幸せの青い鳥をイメージしたと思われる凧(カイト)の扱いにちょっと手こずる場面もあったけれども、爽やかな風が吹き抜けていくようだった。
田村岳斗君の「Unsquare Dance」。
最近、コーチ業で大活躍で、それゆえ人前で演技する機会はほぼなかったと思われるのに、このエンターティナーっぷり。
ジャンプが決まるとかステップのレベルがとか、そんなものより魅せる力、だよねと、エンターテインメント好きの自分は思う。
ちょっと飄々とした雰囲気の美形だしねー(プレゼントコーナーで、大輔さん、昌磨君と並んでいた様は、「アラフォー・アラサー・二十歳の各世代大中小の美男子揃えましたー!!!どぞ」って感じで、目の正月だったし(^^♪)
うん、FOIが今後も続いていくなら、この、田村君の個性はやっぱり欠くべからざるものだと思う。観客を楽しませるということに、とにかく徹底して献身してる。自己満足の欠片もない。これでこそ、プロだね!
そして観客の側も、大輔ファン特有の(LOTFでジェイムズ・チュアイレヴァをして「私は世界中の劇場を回ってきましたが、ここの観客は世界一です!!」と絶叫させたのは、オレ達だっ)一糸乱れぬ変拍子・裏拍どりの手拍子で盛り上げ。大いに楽しませていただきましたともっ!!!
大輔さんが、毎回セコンド役で登場し、おそらく田村君側から「もっとガッ!とやれ!!」と焚きつけられてのことだろうけれども、顔を拭いたり水を飲ませたり、楽公演ではとうとうPETボトル2本の水を頭からぶっかけるまでエスカレートしていったのも、内輪ノリがいい方に作用して、楽しめた。そのへんのバランス感覚がいいんだな、彼は。きっと。
宇野昌磨君は、観に行った三公演でそれぞれ、今シーズンのSP、FS、EXを披露してくれた^^
私個人の好みで言えば、EXの「グレート・スピリット」が一番。
競技プロだから仕方ないと言えば仕方ないんだけれども、同じ樋口先生に毎回振付してもらっているせいか、SPとFSは、まあ、うん、「ザ・宇野昌磨」という感じで、特に目新しさというか、意外性はなかった。ま、競技の側がそれを求めないんだから、しょうがないよね。
振付はシェイ=リーン・ボーンなのか。なるほど。
正直言うと、宇野君には、これまで「踊れる選手」という印象を持ったことがないので、こういうダンス・センスを求められるプログラムは、彼にとっても挑戦だろう。PIW等でも既に披露済みらしいけれども、もっともっと、動きに「遊び」と、より遠くに「飛ばす」ことができれば、、、と思う。
一年かけて磨いていって、どこまで高めていってくれるか、楽しみだ。ダンス・センスは多分に天性のものだが、掘り起こしてもらえる能力というものも、あると思うから。
メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイトの布を使った「Elastic Heart」。
バレエ好きには「ラ・バヤデール」のニキヤとソロルの天上界のPDDをちょっと思い起こさせる。
長い布のあしらいって、プロのダンサーにも難しいんですよ!!!パリ・オペラ座のエトワール演じる「ラ・バヤデール」全幕で、ニキヤ役のダンサーが処理を誤って頭に巻き付けてしまう💦という目立つミスをやらかしてしまったのを観たことがあるくらいで
でも、流石でしたね。二人の手をつなぐ長い布が、二十年近くもずっと一緒に踊ってきた彼らの絆、つながりの深さを象徴するようで。
メリルのシンプルな衣裳に襷掛けに巻き付けて、バレエ衣裳のように見せたり。
このプログラムは、前稿で触れたパン&トン組の「New Cinema Paradise」の後に配置されていて、歌詞からも、シェイのテン君追悼プログラムからの一連の流れを為しているように感じた。
心傷つけられ、打ちひしがれても、私の心は靭やかに強い。貴方には私を壊すことなどできない。。。
優れたスケートって、本当に力をもらえるね。
最後になったけれども、ステファン。
「Slave to the Music」は、AOIでも観る機会があったけど、まあ、ホント、これが演れるのは、世界広しといえども、ステファンしかいないわなあ、、、、と思うほどのハマリプロ。
片手にだけはめた金の手袋といい、ジャケット使いといい、「くぁっこいいいいいぃぃぃ」という声にならない叫びしか、出てこない。
伸びのある艶やかなスケーティングで、新横浜スケートリンクを縦横無尽に駆け抜けつつ、観客席を片っ端からなぎ倒していく。
対岸から観ていると笑うしかないんだが、いざ自分のところに向かって指さされたりなんかすると、「きゃああ」ってなっちゃうんだよねえw
なんなんだろね。ちょっとした首のしなわせ方、手首の返し方、腰のひねり方、独特の「色」があって、いちいちセクシーなんだよ。それも、下品でない色っぽさ。ラテン系ならではの、じめっとしない明るい色香。大輔さんの演技お預けにより生じたかもしれない、マダムズの「もっとキャーキャー言わせろ」欲求を、きっちり満足させてお帰しくださるあたり、さすが、としか。
大輔さーん、負けてられへんよー??
おっ、なんか、オレにしちゃ、わりとレポらしいレポが書けたような気がする(^^♪←