みなとみらい駅を下り、クイーズスクエアへ繋がる長いエスカレータから上を見ると、ドイツ語と日本語で文字が書かれた黒い壁面があります。これは、みなとみらい21地区に点在するパブリックアートの一つで、アメリカ在住のジョセフ・コスースというアーティストの作品です。ここに書かれているのは、ベートーベンの第九の詩で有名なシラーの自然についてのテキストを引用しているそうです。
Der Baum treibt...
樹木は生育することのない
無数の芽を生み、
根をはり、枝や葉を拡げて
個体と種の保存には
ありあまるほどの養分を吸収する。
樹木は、この溢れんばかりの過剰を
使うことも、享受することもなく
自然に還すが、
動物はこの溢れる養分を、自由で
嬉々としたみずからの運動に使用する。
このように自然は、その初源から生命の
無限の展開にむけての序曲を奏でている。
物質としての束縛を少しづつ断ちきり、
やがて自らの姿を自由に
変えてゆくのである。