豊かな時代
S氏は長年に亘って、新入社員を対象とした研修を担当していました。社会人として身につけるべき挨拶や返事の仕方、職場の一員としての心持ちなどを、時代に合わせて伝えてきました。
S氏が講師としての経験が浅かった駆け出しの頃、参加者の中には個性の強い人も多かったといいます。「なぜこんなことを強制されなければならないのか」と、S氏に詰め寄る参加者も見られました。
そんな参加者たちに、S氏は正面から向き合い、情熱を持って指導にあたっていました。ところが近年、自己主張が強い参加者が少なくなり、一見するとおとなしくて真面目な人が増えてきたと感じることがありました。
現在は物質的には豊かな時代ではあるものの、自ら積極的に切り開いていこうというハングリー精神も時には必要ではないかとS氏は感じました。
「豊かな時代」の恩恵を享受するだけでなく、周囲の様々な物事に目を向け、感謝していきたいものです。
【今日の心がけ】
時代の変化に目を向けましょう
出典:倫理研究所 職場の教養2024年5月号より引用
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私の個人的な感想
あーこれは私も思いました。っていうか昭和生まれの私も「近年の人」の括りに入る考え方です。向上心やハングリー精神はなく、どちらかといえば真面目にコツコツと平坦な道を歩くほうが性に合ってます。
上を目指したくない理由として、昇進すればするほど責任が増えるのは理解できますが、仕事が増えるのがイヤでしたね。私の場合は平社員→課長で段階をすっ飛ばして昇進しましたが、
社員+主任+係長+課長の仕事
+
他部署の仕事
||
えげつない仕事量
という具合に、全役職の責任と仕事と残業が増え、休日が減りました。役職をすっ飛ばしたのは『課長職以上は残業代を払わなくていいから』っていう定番の理由だと思われます。役職手当はあったので、ノー残業で働けばおいしいポジションではありましたが、そうはならんのが現実です。
そんなこんなで誰も上を目指したがらず、社内全員のハングリー精神が消えてなくなっていたわけですが、それは「時代の変化」ではなく、私が思うに「上を目指したい!と思わせるような姿を会社や役職者たちが見せられていなかったから」だと思います。
…なぁんて偉そうに書いてる私も「31日フル出勤」なんて悪い例を見せていたから人のことは言えません。
時代の変化だけで片づけずに、会社の現状に目を向けてみましょう。きっと今どきの若い衆の考え方の変化のせいだけではないと思いますよ。
さて朝礼では。
私の感想は少々愚痴っぽくなりましたが、皆さんは朝イチの朝礼からテンションの下がるような話はやめましょう笑
世のため人のため、会社のためとは思えなくても、自分のために積極性やハングリー精神を発揮するという発想で頑張ればいいと思います。
自己成長のために今日の内容を受け入れて、向上心を持って仕事をしたいという気持ちをスピーチしてみましょう。
そのまま話せるスピーチを配信中
職場の教養を導入している某サービス業の会社で15年間勤務していました。
その15年間で得たノウハウを元に、自分の話したこと、ほかの人が話していたいい話をまとめ、そのまま話せるスピーチ風にして紹介しています。
でもそれってサービス業の会社で
話してた内容でしょ?
と思われるかもしれませんが、noteでは業種、性別、年代を問わず誰でも話せるような内容に変えています。ですので、
・職場の教養を読んでも感想が思いつかない
・朝礼当番の日が憂鬱
・そのまま読み上げるだけで終わらせたい
という方は読んでみて欲しいです。