麗春の候
「麗春の候」は四月下旬から五月上旬の立夏まで使われる時候の挨拶です。
「麗春」は、春から初夏に赤やピンクなどの鮮やかな花を咲かせる、ヒナゲシのことで、「虞美人草」の異名としても有名です。これは、中国の武将、項羽の愛した虞姫が自害したのち、この花が墓に咲いたという故事に由来します。
中には夏目漱石の小説のタイトルを思い浮かべる人もいるでしょう。『虞美人草』は漱石が朝日新聞社に入社後、初めて紙上で連載された作品です。
また、フランスでは「コクリコ」と呼ばれます。歌人の与謝野晶子が半年ぶりにフランスで夫に再会した時、ヒナゲシの花が咲き乱れていました。その再会の喜びをヒナゲシに重ねて歌の中で、「君も雛罌粟われも雛罌粟」と詠んでいます。
麗春の言葉から、ヒナゲシの咲く麗らかな春の情景と共に、こうした歴史や文学的な出来事にも思いを馳せることができます。
四季を大切にする日本の文化が生んだ、時候の挨拶に関心を寄せ、文章を豊かに味わいたいものです。
【今日の心がけ】
季節の表現を大切にしましょう
出典:倫理研究所 職場の教養2024年4月号より引用
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私の個人的な感想
虞美人…虞姫さんをイメージしてトップ絵を描いてみました。描いたのはAIですけどね。私は絵は描けません。
どーでもいい話ですが、最初「麗春」を「春麗」と入力していました笑
コレじゃどこぞの蹴りが強烈な中国の女性格闘家になってしまいすね。投稿する前に気づいてよかったぁ…。
というわけで。時候の挨拶なんて前職を辞めてからはほとんど書いてません。だから「春麗」なんて打ち間違えるんでしょうね苦笑
しかし仕事を辞めてイイコトもありました。時候の挨拶でしか季節感に触れることがなかった私が、今は季節を直に味わえています。月に8日くらい休みがあれば人間って普通の暮らしができるんですね。数年前の馬車馬のように働いていた自分に教えてあげたいです苦笑
さて朝礼では。
私は学がないのでうまく書けませんが、学のある人は夏目さんや与謝野さんの作品から話を膨らませてもいいかもですね。
noteの有料記事は時候の挨拶ネタで無難に書いておきます。
そのまま話せるスピーチを配信中
職場の教養を導入している某サービス業の会社で15年間勤務していました。
その15年間で得たノウハウを元に、自分の話したこと、ほかの人が話していたいい話をまとめ、そのまま話せるスピーチ風にして紹介しています。
でもそれってサービス業の会社で
話してた内容でしょ?
と思われるかもしれませんが、noteでは業種、性別、年代を問わず誰でも話せるような内容に変えています。ですので、
・職場の教養を読んでも感想が思いつかない
・朝礼当番の日が憂鬱
・そのまま読み上げるだけで終わらせたい
という方は読んでみて欲しいです。