前任者との対話
私たちの仕事には、自分の前の担当者といったように、その仕事を担ってきた多くの前任者がいます。
Tさんが、新しい部署に異動になった時のことです。ある仕事で問題が発生し、解決方法が見つからずに悩んでいました。
そんな時、資料棚に前任者が残したファイルを見つけました。そこには同様の問題が生じたこと、その経緯と原因、そして解決方法が記録してあったのです。
何とか問題を解決して安堵したTさんでしたが、その時に心を打たれたのは、後任であるTさんの状況を見越して記したかのような詳細な記録でした。
Tさんは、顔も知らない前任者から時を経たメッセージを受け取り、大いに励まされたのです。そして前任者を一層身近に感じたのでした。
この一件からTさんは、業務記録を念入りに記すと共に、〈後輩のためになる仕事を残そう〉と決意したといいます。
先人への感謝の念を深め、時代のためになる働きとは何かを考えたいものです。
【今日の心がけ】
次世代に継承できる働きをしましょう
出典:倫理研究所 職場の教養2024年3月号より引用
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私の個人的な感想
私も退職時には業務記録や引き継ぎ書を残してきました。後任者には書面とUSBメモリで引き渡し、困ったら読んでほしいと渡したのですが…。こういうのって見てもらえないんですよね~。そのくせ分からないことがあると電話がかかってきます。
ビジネスパートナーとして今でも懇意にしていただいているので無下には断れないとはいえ…そろそろ私のことを外注先のただのオッサンという認識に改めてほしいと思う今日この頃です。
というわけで。
Tさんの会社とはちょっと違いますが、前任者は次世代に継承したつもりでも、それらの情報やノウハウが日の目を見ることがなかったりします。なぜなら、元々いる人って見なくても仕事ができるし困ってないから必要ないんですよね。だからTさんにとってそれが重宝するものだということがわかりません。
Tさんの決意は素晴らしいものですが、それを見てもらえるための工夫も一緒にできるといいですね。
さて朝礼では。
自分が引き継がなくても、自分と同じ仕事をしている人はたくさんいるし問題ないと思うかもしれませんが、意外とそうでもない事象があったりします。
あなたもいずれは退職をする日が来ます。そのときに先輩方から受け継いだバトンを自分の番で落とさないようにしたいものですね。
そのまま話せるスピーチを配信中
職場の教養を導入している某サービス業の会社で15年間勤務していました。
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でもそれってサービス業の会社で
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と思われるかもしれませんが、noteでは業種、性別、年代を問わず誰でも話せるような内容に変えています。ですので、
・職場の教養を読んでも感想が思いつかない
・朝礼当番の日が憂鬱
・そのまま読み上げるだけで終わらせたい
という方は読んでみて欲しいです。