水やり三年
盆栽は平安時代以前に中国から伝わったと考えられる「盆景」を元に、日本で独自の発展を遂げた伝統文化です。優美で繊細な盆栽は、新年祝賀の儀や宮中晩餐会など、華やかな宮中行事においても欠かせない存在となっています。
皇居の「大道庭園」と呼ばれる盆栽の仕立て場では、五〇〇鉢の盆栽が管理されており、その平均樹齢はおよそ一〇〇年です。そのなかでも名品とされる江戸幕府第三代将軍徳川家光が愛した五葉松は、樹齢五五〇年にもなります。
盆栽の世界では「水やり三年」といわれます。鉢の大きさや根の張り具合、時々の状態に応じて、水やりの量やタイミングを調節するため、習熟には三年を要するのです。昨今の猛暑により、その管理がますます重要になっています。
長い年月、多くの職人がたゆまず水をやり、肥料を与え、剪定を繰り返し、丹精込めて守り育ててきた盆栽が、人々を感動させているのです。
私たちも、親をはじめ数えきれない人々の手によって育てられ、支えられて今に至っています。そうした人々の存在に、改めて感謝を深めたいものです。
【今日の心がけ】
周囲の支えに感謝しましょう
出典:倫理研究所 職場の教養2024年3月号より引用
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私の個人的な感想
仕事を始めて「一人前になった気がする!」と実感できるのはだいたい「3年」ですよね。私はそんな風に感じましたよ。
私はこれまでの人生で一度もバイトをしたことがなく、はじめての社会生活が葬儀という珍しい業界でした。幸いこの業界は誰も親しみや経験はありません。
「オレ、葬儀に詳しいんだぜ」
なんて子供はほとんどいませんし、
「私、葬儀の分野を専攻していたの」
という学生もそれほどいません。
というわけで、入社のタイミングでは全員が経験なし、知識なしであり、社会人経験ゼロの私がついていけたのはそのおかげだと思います。そしてなによりも周囲の支えのおかげでしょう。学校で習うわけでもない、経験もそうそうできない、というかできれば避けて通りたいと思ってる「お葬式」のことをゼロから教えるんだから大変なことです。そういう意味では今日の心がけのとおり、周囲の支えに感謝でしたね。
さて朝礼では。
すごく盆栽を推してくる文章ですが、職場の教養が伝えたいのは最後の二行だけです。今日は周囲の皆さんとの関係について改めて考えてみて、日頃は伝えられない感謝の気持ちをスピーチにしてみてもいいかもですよ。
そのまま話せるスピーチを配信中
職場の教養を導入している某サービス業の会社で15年間勤務していました。
その15年間で得たノウハウを元に、自分の話したこと、ほかの人が話していたいい話をまとめ、そのまま話せるスピーチ風にして紹介しています。
でもそれってサービス業の会社で
話してた内容でしょ?
と思われるかもしれませんが、noteでは業種、性別、年代を問わず誰でも話せるような内容に変えています。ですので、
・職場の教養を読んでも感想が思いつかない
・朝礼当番の日が憂鬱
・そのまま読み上げるだけで終わらせたい
という方は読んでみて欲しいです。