
一簣之功
「一簣之功」という言葉があります。「簣」は竹や藁などで編んだ籠の一種で、工事を行なう際には、土や石を運ぶのに使われました。
中国の歴史書『書経』には、高い山を築くにも、最後に簣一杯の土が足りなければ完成しない、といった内容の記述があります。
そこから、一簣之功は、仕事をやり遂げるための最後のひと踏ん張り、積み重ねる一つひとつの努力の大切さを指します。
時間をかけて取り組んでいる仕事でも、もう一息というところで安心し、そうした油断が失敗につながることもあるかもしれません。
最後まで気を緩めず、もうひと踏ん張りができるように、仕事の意義や目的を改めて振り返ることが大切です。現在、取り組む仕事は何のためか、どのような好影響がもたらされるのかを意識すれば、働く意欲が湧いてくるはずです。
一朝一夕で成し遂げられる仕事は少ないでしょう。仕事の目的を自覚し、最初から最後まで地道に努力を重ねることが、業務完遂への道なのです。
【今日の心がけ】
最後まで気を抜かずに取り組みましょう
出典:倫理研究所 職場の教養2024年3月号より引用
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私の個人的な感想
イソップ寓話のウサギがカメに勝てなかったのは「意義や目的」がズレていたからですよね。ウサギはゴールではなくカメに勝つことが目的になってしまったから負けてしまいました。始めからゴールが目的だったら勝っていたでしょう。
というように、最後まで気を抜かないことは大切ですが、「最後」になる部分を見誤っても失敗します。
皆さんも、現在取り組んでいる仕事は「どういう目的」で「どこが最後」なのかを、職場の教養に書いてある通り振り返ってみましょう。もしかしたら向かってるゴールの場所が間違ってるかもですよ。
せっかくやった仕事が徒労に終わらないように、今日の内容を実践してみましょう。
さて朝礼では。
↑の感想ではちょっと視点の違う感想を書いてみました。noteには冊子の内容に沿った感想のスピーチを書いています。
そのまま話せるスピーチを配信中
職場の教養を導入している某サービス業の会社で15年間勤務していました。
その15年間で得たノウハウを元に、自分の話したこと、ほかの人が話していたいい話をまとめ、そのまま話せるスピーチ風にして紹介しています。
でもそれってサービス業の会社で
話してた内容でしょ?
と思われるかもしれませんが、noteでは業種、性別、年代を問わず誰でも話せるような内容に変えています。ですので、
・職場の教養を読んでも感想が思いつかない
・朝礼当番の日が憂鬱
・そのまま読み上げるだけで終わらせたい
という方は読んでみて欲しいです。


