TODAY'S
 
綺麗なマイカップ

 

Kさんは、会社に出社し、共有の収納スペースに置いてある白いマイカップを見て驚きました。
 

十年以上使用しているマイカップが新品のようになっていたのです。Kさん自身、使用後は丁寧に洗ってはいましたが、白いカップには茶渋が付着していたはずでした。しかし、その日は見事なまでに光り輝くように綺麗だったのです。
 

誰が洗ってくれたのだろうと思い、周囲の同僚に聞きますが、誰も洗っていないと言います。
 

その後、近々退職する同僚が、これまでお世話になった人への恩返しがしたいと、カップを入念に洗ってくれたことが分かったのです。
 

日頃からよく気が利き、困りごとがあると即座にフォローしてくれる同僚だと感心していましたが、職場を去る日までの見事な行動に頭が下がりました。
 

Kさん自身、日々の後始末の姿勢を反省すると同時に、これからは「立つ鳥跡を濁さず」を肝に銘じて行動していこうと決意しました。



【今日の心がけ】

後始末に磨きをかけましょう

出典:倫理研究所 職場の教養2024年1月号より引用

 

 

 私の個人的な感想

 

人様のカップを洗う…かぁ。
私、この手のヤツは一度凝りてからやらなくなりました苦笑。

そう…それはそれは20年近く前のこと。


前職の職場の敷地内にはお地蔵様が祀られていました。いつもはスルーしているお地蔵様ではありますが、その日はなぜか彼(性別はないとされているので私の主観)と目が合ったんです。

「コケが付いて汚いなあ…」

と思った私は、さっそくお地蔵様を丁寧にお身拭いしたのです。綺麗になったお地蔵様を見て、

 

「今日は善行をしたぜぇ」

 

と満足気にその場を去りました。

しかし数日後、それは起こりました。綺麗になった地蔵を見た創業者から、

 

「誰が地蔵を磨いたんだ!メラメラと。

 

創業者いわく、昔からそこに建立していたかのような雰囲気を出すために、わざと綺麗にしていなかったそうで…。まさに↓のニュースと同じようなことを私は職場でやってしまったワケですよ。さすがに私も他社が所有するお地蔵さまは磨きませんけどね。

 

大阪・ミナミの水掛不動尊、石像2体の「コケ」はがされる…反省する男性「みすぼらしかった」 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

 
というわけで。

こうした価値観の違いから争いが起きることがあるので、人のカップが汚れてても「長年使い込んだ証を刻んでいるのかもしれない」と思い、絶対に洗ったりしません。

盛大に話が逸れたので戻しますが、個人のものやパーソナルスペースには手を出さなくても、共有物や共有スペースの後始末や整理整頓、掃除は心がけています。そしてもし私がカップを洗われる側の立場だったら、自分の価値観を捻じ曲げてでも相手の厚意に感謝するように心がけています。

これが私の過去の失敗から得た教訓です😊
 

 さて朝礼では。

 

後始末はなにもKさんのように退職する前の話だけではありません。毎日の業務終了後にあることです。今日一日の締めくくりとして、そして明日への備えとして後始末に磨きをかけましょう。

 

 

 noteではそのまま話せるスピーチを配信中

 

職場の教養を導入している某サービス業の会社で15年間勤務していました。

 

その15年間で得たノウハウを元に、自分の話したこと、ほかの人が話していたいい話をまとめ、そのまま話せるスピーチ風にして紹介しています。

 

でもそれってサービス業の会社で
話してた内容でしょ?

 

と思われるかもしれませんが、noteでは業種、性別、年代を問わず誰でも話せるような内容に変えています。ですので、

 

・職場の教養を読んでも感想が思いつかない
・朝礼当番の日が憂鬱
・そのまま読み上げるだけで終わらせたい

 

という方は読んでみて欲しいです。