日本では2010年度、ミシュランの星を獲得したレストランは東京197軒(!)
京都大阪では147軒(!)、その数合わせて344軒(
)もあります。
フランス全土では558軒もありますから、それだけあっても
不思議は無いのですが、日本では東京版が2008年から
始まったばかりですので、矢張り驚異的な数です。
とは言え、日本のレストランは味、見た目、繊細さだけではなく
サービスもインテリアも素晴らしいレベルだと
誰もが認めるところだと思います。
料亭?の、あの敷石の敷かれた細い道を通って
靴を脱いで、個室で専属の仲居さんに運んでもらって食べる
あの贅沢さ、他の国にはちょっとないものです。
ただお値段も非常にお高く、諭吉さんを何人も連れてかれるはずです。
フィンランドには、ミシュランスターのレストランがヘルシンキに
5軒だけ。2つ星のレストランが1軒、1つ星が4軒のみ。
日本だとどこに行こうか迷い、敷居もお高いように思いますが
ミシュランスターのレストランも5軒だけとなると
じゃ、そのどれかに行こうか、選ぶのも簡単です。
何のことはない、我が家の伝家の宝刀
をばっさり抜いて
会社からもらったランチクーポンの余りで食べにい行っただけです。ハハ。
luomo
という、アンティークショップが点在する辺りのレストランです。
日本だと、
フレンチ
って感じでレストランの外観はこじゃれてるものと
相場が決まってますが、そこはフィンランド、装飾はありません。
入ってびっくりしたのが、インテリアが何もない。
ほんとに椅子とテーブルのみ。
フィンランドは一般家庭でもインテリアは超あっさりで
壁中ところ狭しと額に入れた写真や絵を飾るイタリアとは正反対。
レストランは更に内装があっさりしてて、壁に絵がかけてあるくらい。
テーブルクロスも白、お皿も白。
レストランは1室のみで、テーブルが日本人もちょっと驚く狭さで
隣あってました。週末はテーブルが予約で一杯になるレストランなので、
出来るだけ席を多めにとってあったんだと思いますが
ウエイターさんが早足で歩くので、その度に隣の席のワインが
波打っとり
ました。サービスが細かくないフィンランドでは
日本のレストランのようにウエイターさんは張り詰めていません。
しかも今日は24度なのに、暑い。
ウエイターさんのシャツが汗でびっしょり。
ドアは開けっ放しになってましたが開閉の出来る窓がなくて、
エアコンもありません。ニットのざっくり半そでジャケットを着てましたが、
暑さに耐えかねて脱ぎました。モスグリーンのシルクのキャミで、
下着っぽいし紐が細くて金太郎みたい
やんけー!!でも、しょうがない。
今日は記念日大盤振る舞いの、7品80ユーロのフルコースなので
上着を着たまま食べたら絶対汗をかくはず。
食事中に狭い席でもぞもぞ上着を脱ぐのはかっこ悪いし。
座るとすぐに、アミューズが出てきました。
やったね!スプーンフード?です。食べてみたかったんだよね。
薄いビスク?クラッカーの上とスプーンの上のは、
ザリガニとロブスターの中間のような、フィンランド人が
よく食べる甲殻類のシュリンプカクテルみたいなものです。
ショットグラスの中のジュースも、甲殻類味。
グレープフルーツと割ってあって、ジュレ入りでおいしい!
スフレのような舌触りのマッシュポテトの上や周りに、
かもめ食堂でもたいまさこがトランクに詰め込んでた
カンタレッリやキノコがのってます。
スズキにカッテージチーズ、黒パンのカリカリパウダー入りのスープ。
ここで生まれて初めてのハト肉登場。
前から鳩肉、食べてみたかったんです。
お味は鴨をもっと脂っこくした感じ。
ビーツのみぞれやベリーをのせて食べるとすっきりした味わいに。
チェリーの下にはワインのソース。
チョコムースのようなのは、レバーパテにピノノワールの赤ワインを
使ったもの。ソースが本当に凝ってます。
ソースは手がかかり過ぎて家庭であれこれ作れないので
女性は外食する時に、凝ったソースがあれこれかかってると
ん、食べに来た甲斐あり!と思います。
これはサーモンにロブスターのソースのかかったもの。
出たもの全てすっごくおいしかったのですが、これもほんとにおいしかった。
特にロブスターソースの匂いは、かぐだけでもおいしいかぐわしさ。
箸休め?に何だか和の雰囲気のものが。
全部ミントで作ってあるそうですが、白い部分は
日本の淡雪羹そっくりでした。
ここでやっとお肉登場。豚のリブと、首のお肉です。
日本のお肉と違って、生臭みのある肉なので
ほんの少しで十分です。ちょっとラフテーみたいな感じかな?
右側の首肉を食べて、びっくり。
上にのってる緑のものが紫蘇だった!!
紫蘇は日本にしかないものなので、
シェフ、やっぱり和食を取り入れてるね!
しかも真ん中に麺まで。これが豚肉のソースとあいまって
口の中は正に中華。こんなとこで中華麺をいただくとは。
お口直しにショットグラスで出てきたのが、スイカの炭酸ジュース。
私は胡瓜がダメなので、これはパスしました。
罰当たりめ。
もうほんとに満腹です。おなかが心配ですが
ちゃんとしたデザートがあまりないフィンランド、
当然全部いただきます!
この、黒のシフォンケーキみたいのにジェラート添え、
いまいちでした。シフォンケーキが甘ったるすぎたのは、
甘さ控えめ大好きの日本人だからかな。
これがとうとう最後の一品、ティラミス。
おいしくいただきました。
もうおなか一杯。限界手前です。
3時間以上かかった、フルコースディナーでした。
この満足感、何ヶ月も引っ張れます。
私はめったにこんなとこに来るわけではないので
一皿一皿写真にとっていたら、隣の若いカップルの男性も
触発されたのか、一枚だけ写真撮ったら、
暗めの店内でフラッシュがピカーっ
と光り、彼女に
「フラッシュたかなくてもいいやん」って、ぼそっと言われてました。
お客は全員男女ペアでした。
男性は雰囲気ハンサムの清潔感のある服装に
連れの女性は背が高い30代のスラリ美女が4組ほど。
うちは。。
お化粧きちんとしてアクセもつけちゃった
シルクキャミの金太郎すかね。
帰りは、おいしいものをいい雰囲気の中でおなか一杯に
食べた満足感にひたりながら、宵の道を走りました。
10時なのに、もう薄暗くなってます。
日の暮れるのが凄い速さで早い時間になって来ました。
あんなに暑かったのに、8月の半ばから
例年通り初秋がやってくるのでしょうか。
寂しい。だから今この瞬間を満喫しよう。