今日、フランスブランドの店で暇だったので、退屈しのぎに

例のミステリーショッパーに関するメールの、他の添付ファイルを

見てみた。出た~~。ヨーロッパ、中東、ロシアの店舗を合わせると、

109店舗あるらしい。ずらーーっとランキングが並んでいる。

うちのランキングを探すものの、カーソルをいくら下げても見つからぬ。


まさか109店舗もあるとは思ってもみなかった。

おそるべし、フランスブランドの展開力。

やっと終わりが見えてきたとこに、うちの店がランキングに登場。

109店舗中、106位www。

こんな成績、もらえる方がどうかしてるぜ!

が、この成績は3回それぞれ異なる覆面調査員の点数を

平均したものなので、しんびょう性の高いものだと思う。

レポートを読んでいると、明らかに店長の事を差していると

思われる回もあったが、それとて平均点60点以上の中で

50点も無かった。レポートを読んでいて、「あっ、店長の接客した

この時のあれが覆面調査員か!」と思いだしたのだが、

店長は人転がしの天才なのだが、その時は「全然転がらないなー

あの客」と思っていたのがそうだったのだ。

店長の接客は「このバッグ、長持ちするかしら?」と聞かれたら

「実は、持たないんですよ」とおおぶっちゃけするようなユニークな

感じだが、人柄の魅力で最後には客に買う気にさせる、凄腕なのだ。


今、うちの店長は休暇中で1週間休みだ。

しかし、リズはいつ来店するやも知れぬミステリーショッパーを

恐れていつもより客に愛想よく商品説明をするものの、

上から目線な感じは相変わらず。

店長に金遣いの荒さを心配されていたが、妙なオレンジ茶に

サロンで髪を染めてきた。更に新しいヒールも購入。

うちの店にもツケがたまっているのに、バッグ欲しいなーベルトも

おそろでー、ブレスレット買おうかなーと試着していた。

それなりに美人なので、自分に投資するのも楽しかろうが

大学受験の教科書を高いと言ってまだ購入していないとか。

今日は早速もう試着室にちょっとこもっていたので、

その反省の色の無さときたら、見上げたものだ。

同僚の訓練係に抜擢された女の子も何も言わない。

内心苦々しく思っているに違いないが、注意したくないのだ。


こんなうちだからこそ、109店中の106番になれたのである。笑

この真面目な訓練係のバレンティナは、兎に角笑顔が少ない。

リズのような怠け者と違い生真面目で掃除は非常にきちんとするが

小さな事でカチンと来るタイプ。以前はもっと笑顔があったが

店での待遇が悪くて、笑顔が消えてきた。でも根が頑張りやなので、

ロンドンでうまい事3日間のトレーニングを吸収して来たら

大化けするかもしれない。

まあ、いずれにせよ「Hi!」と言わずに

「Good afternoon」と言うようにとのオーナーのお達しも

私以外2人とも実行しない。せっかくのブランド店なんだから

丁寧過ぎるくらいの扱いを期待してたのに・・

というのを私はレポートから感じたのだが、何でその期待に

沿う様にするのが嫌なのかよくわからぬ。

こう頑張ったところで、私がミステリーショッパーに

あたってしまえば、「わけわからんフィンランド語も下手な店員ね、

ブランド店ともあろうものがちゃんちゃらおかしいわ!」と、

今度は最下位ににならないか、おびえつつ仕事しているのだった。



フェイスブックとは恐ろしいツールだ。

時間の問題ではあるが、同僚の誰もまだ気づいていない事を知った。

昨年夏に38歳で初婚のオーナーが、離婚していたのだ。

結婚生活は8か月足らずであろう。

オーナーは年末にアルコール浸りになり、連絡がつかなくなった。

マネージャーが電話すると、「あんた誰?」と言われ、怒っていた。

思えばその時、決定的な事があってどろんどろんに

酔いどれていたに違いない。


オーナーはフィンランド一の大通りにブランド店を4店舗経営し、

空港に免税店2店を所有する両親の長女で、弟が一人。

年明けから普通の会社でITの仕事をしていた弟が、ビジネスに加わった。

間違いなく、姉のアル中と精神不安定な弱さの為に

両親が説得に説得を重ね、35過ぎてやっと

「しょうがない姉一人では無理、加わるか」という空気だ。

週末はヘルシンキ近郊の島で過ごすこのリッチなオーナーの

娘に生まれ、変な化粧をしているが、スタイルも容姿も若かった頃は

そこそこ良かったはずだ。アルコールのせいで、年より肌が老け込んでいる。


オーナーのフェイスブックのページから、結婚式の写真が消え、

ダンナが友人のリストからはずされ、あれ?っと思ってダンナのページを

見たら、まあ別れに対する愚痴が、60過ぎの大人のクセして

1日何回もアップされている。未練がある感じではなく、格言で

相手を否定し、あばよ!!的な文言が、何十と並んでいた。

こんなみっともない真似をする60歳過ぎ、どんだけイタイねん。

この元ダンナ、12月にビキニの女性とのいちゃいちゃ

写真をアップし、その後「やきもち焼くなんて、最低」とツイート?

してるではないか。どこの既婚者が、過去に惚れてた女とのビキニの写真、

今さら載せるっちゅうねん。この凄いダメ男に、オーナーが「変われ」と言って、

耐えられなくなったのが、ツイートから読んでとれる。


私は一度もお目にかかった事のないこのダンナ、写真ではシルバーの

ぶっといアクセサリーを3重くらいかけ、ロックぽい恰好を常にしている。

はげ頭に、リングのピアス。

ダンナの名前をぐぐったら、びっくりするようなフィンランドで最安値の

大変な仕事をしている、新聞の顔写真入りの記事が出ていた。

さりげなく同僚に聞いてみたが、誰もオーナーのダンナが何をする人か

知らなかったようだ。しかも、もうフェイスブックから外されており、

オーナーもだんまりを決め込んでいるため、離婚もまだまだ先まで

知られることはないだろう。


時にアル中でいい学校も出ていないが、商売の才能は3世とは思えない

あっぱれな成功っぷりだが、若い頃からアルコールにおぼれ、40近くで

出来た伴侶ともすぐ離婚、リッチでも幸せでない人は、悲しいと思われるのを

充分知っていながら、それをはねのける空気をいつもまとっている。

根は良さそうなのに・・と思うが、職場の独身女性がまた一人増えたのである。








全然有り難くない事だが、3月の今月もフランスブランドの

勤務びっしり。何と9日連続のシフトまで組まれている。

しかもあまりの覆面調査の結果の悪さに

フランスの本社から3日間のセールストレーニングにマネージャー宛てに

「去年は参加しなかったけど、今年は来るよね?!」と、促しメールが来た為

急きょ生真面目な他店でマネージャー経験のあるバレンティナが

「トレーナー(訓練係)」に抜擢され、彼女もロンドン出張に行く事になった。

これはオーナーが悪いと思う。セールストレーニングの旅費をけちりたいが為に

去年マネージャーを行かせなかったのであろう。

しかもオーナーはこれだけ結果に焦っているのに、

航空券がどんどん値上がっているので、2週間後のエアチケを

まだ予約していない、って大丈夫?


だいたい制服も、「パンツもう2枚もらったし、自腹で買ったパンツもあるんで

選べるんだったらジャケット下さい」と頼むと、「オーナーがこの店常駐じゃない

ツナ子には、パンツしか支給しないって言ってたの、ごめんね。」と言われた。

ちなみにパンツ32ユーロ、ジャケットは50ユーロ。

この店で1年以上勤務しているリザにも、ジャケットは1枚しか

支給されていないと言う。道理でいつ見ても、同じシワシワのジャケットしか

マネージャーも着てないはずである。黒だから目立たないが、

一体何か月洗っていないのであろうか。日本と違ってクリーニングの

習慣が薄いうえに高く、日本人の様に綺麗好きではないので、

3か月、いやもっとだろう。


オーナー、なかなかのケチっぷり。だいたいファックスも10年は

たってそうなオンボロ。コピー機すらない。本当はショーウインドウに

常に飾ってあるものの価格を表示せねばならいのだが、

オーナーがケチすぎてコピー機を買わない。コーヒーマシーンも

更にひどい事には、保安会社と契約すらしていない。

ヘルシンキで一番の大通りに4店舗も抱えていて、万引き防止のカメラすら

一台もついてはいない。万引き防止にミラーつけてみたが、店員が夕方は

一人なので、3つのバッグをいっぺんに盗まれた。夕方6時か7時以降に

女性が一人で店番をするのが毎日なのに、よくよく考えると随分ひどいが

これがあるとダラダラ出来ないので、嫌う従業員が殆どであろう。


フランスブランドの販売員全員に、オーナーから色々とお達しが出た。

ヨーロッパで最下位から2番目、うちより点数が悪かったのは

ドイツのハンブルグ店のみだった為、フランスに向上プランも提出する。

しかしこんな事でリズのふてぶてしい性格は、根本から変わるはずもない。

リズによると、一月前に来た覆面調査員を覚えていると言う。

「あんなの、出鱈目ばっかり!だから私泣いてたのよ」と言う。

「彼女が来た時、キャッシャーの後ろで二人でしゃべったりしてるもんですか、

だって二人各々別の客に接客して、それが済んだら飛んでったのよ。

しかも、ぜーんぜんしゃべらないのに、どうしろって言うのよ。

来店時間も20分て書いてあったけど、3、4分だったし」と言うではないか。

「え、それじゃあレポート嘘っぱちじゃない」

「そうよ」と言っていたが、普段の行動を知り尽くしているので

全然信じられん。だいたい客が来ても挨拶せず、キャッシャーの後ろに

立って、客がバッグを持って来るのを待っていて、声のかからない限り

接客に行かないリズが言っても、「レポート正しいやん」としか思えない。


覆面調査員の3回にわたるレポート読んでいると、色々と面白い事が

書いてある。他の2回はそれぞれ43点と48点。悪いが、突き抜けた

悪さでは無い。清掃と陳列に関してだけは、毎回ほぼ100点。

リズに、他の2回の調査結果は何点だったの?」と、見る前に聞くと

「さあ~(フン)、でも悪かったわ」とのたまわっていた。

3回とも評価が悪いのが、うちの店員の見た目に関する評価。ww

「Does she look very elegant?」店員はとてもエレガントに見えましたか?

という質問には、3回とも0点。しかも、すんごいワイルドで、

シャワー浴びたてみたいなヘアーの店員に、一度もトリートメントを

使った事の無いようなヘアーの店員もいた、と書いてあった。ww


この事態に慌てたオーナーが、「自分でも覆面調査員に依頼して、

チェックさせるからそのつもりでね」と、リズ達に言ったそうだが

それをきいたバイトの代打の男の子が「そんなわけないわな、

オーナーが金使うはずが無い、嘘や」と即座に言う始末。

なんか心構えが日本人とは次元が違う。

調査の結果に書いてあった事は、嫌だと思ったら心の中で

ねじまげるとこが、まるで中国人と同じ。


そんなこんなでリズも接客態度を相当に改め、頑張ってかなり

いい感じになって来たが、意地の悪さは急には変えられるものではなく

「What a F☆☆k I have to say」などとぼやいていた。

お客さんの前を歩くときでも、馬鹿丁寧にうやうやしく

首を下げるやり過ぎの私と正反対に、あごを上げてめんどりの様に

歩いていた。互いにバランスが悪くて笑える。

リズはさらに、「さっきのお客さん、この前やめてったピッピの事

毛嫌いしてた。ピッピの事、毛嫌いしてるお客さん、結構いるのよ」

と言う。「うーん、大声でどんどんしゃべるからね」

「ほら、あのかみの直毛で背が低くて、年配のあの人まだいるの?」って

聞かれたんで、「やめました」って言ったら「あー、ならいいの。だって」

と言っていた。自分の評価がヨーロッパで最下位から

2番目だったので、退職した他の店員も口撃。

あたしはわるくないもーーん。である。

見上げたポジティブさ、私にも分けて欲しい。


そんな彼女、私には普通にそこそこ優しくしてくれるのである。

ふてぶてしいが、スイートなとこもある美人のリザ。

複雑な家庭事情でアメリカで3年間を過ごし、

20歳で美人なのに、もう随分彼氏がいない。

同僚を見ていると、並み以上の容姿なのに彼氏作るのが

軒並み難しそうだ。フィンランドの男女関係、私にとって

まだまだ謎に満ちている。



仕事をしていると同僚20歳ののリズが、

「ミステリーショッパー」について何度か話題にした事があった。

最初のうちは、「変な行動をする客」だと思っていたが

それは全くの思い違いで、覆面調査員の事だと教えてもらった。


そう、知らないうちにフランスブランドの店に、覆面調査員が

がっつりチェックにやって来ていたのである。

土曜に「ツナ子、オーナーからのメール見た?

ミステリーショッパーの調査で、水準以下って判定が下って、

月曜に詳しい結果についてわかるらしいよ」と、言われたので

メールを見ると、何とフランスの本社から

「判定がsub standard(水準以下)で、crucial(かなりのひどい事態)」

などと、小難しい単語が並んでいてリズに

「何て意味?」と聞いて教えてもらい、私はびびった。。

理由は勿論、自分が覆面調印に当たっていたら恐ろしいからだ。


リズは覆面調査員についてやたらと詳しく、

「来店してから調査の詳細レポート作成に一月くらいかかる」とか

「だいたい実際に買い物するからレシートから誰が販売を

担当したのかわかる」とか

「外見の特徴についても書いてあって、誰だかわかるようになってる」

などと色々と教えてくれた。


今週は随分久しぶりに、ショッピングセンターの中の高級スーツケースを

販売する店舗に、1週間勤務出来る予定だった。

昨日の月曜には中国人の団体にスーツケースを7個販売に成功、

今日も更に2個販売という芳しい売り上げを出せて、シャロンストーン似の

店長とも久しぶりに一緒に勤務出来たのが、火曜日の今日また

フランスブランドの店に「ツナ子こっちに来させられる?」と

呼び戻されてしまった。2か月近く前もこの高級スーツケースの

店のシフトにやっと入れたと思ったら、フランスブランドで

仮病で延々と休む子がいた為、ほぼ毎日呼び戻された。

私は自分が一番売り上げを出せる店舗で、中国人の相手を

ばんばんしながら働きたいが、現実は全くそう出来ず

残念感をぬぐえない。


昨日、月曜にミステリーショッパーの調査書の詳細を知らされると

きいて、「あーー、怖いわー自分だったらって思うと」

とリズに言うと、「怖がる必要ないわよ、月曜にはわかるし」

と言われたが、その当のリズが調査員の接客をしなんとまあ

点数評価で、100点満点の、12.7点だったのである。

うちは直営のフラッグシップストアではなく、専門の加盟店だが

スゥエーデンの直営店では、80点以上だったそうだから、

滅茶苦茶ひどい結果である。

調査結果は様々な項目にわかれ、唯一満点だったのが

店の清掃具合であった。項目にはまず、入店した時に

誰も挨拶をせず、店員二人がキャッシャーの後ろに立って

話をしていた、とある。更に、調査員がコインケースを購入した際に

プロダクトのシリーズ名を言わなかった、迷っているのにプッシュしなかった、

メンバーの記入用紙を薦めなかった、購入後にドアまで見送らなかったなど

「そんな事うちの店では殆ど誰もやりません」な事てんこ盛りだった。

うちの店で客が入店したら挨拶を絶対するようにしてるのは私だけだ。

誰もいらっしゃいませを言わないのまずいやろ、と思って客が

来る度に絶対に言う。これは日本人だと何を当たり前の事言ってんねん

だが、店員同士がおしゃべりをしていたらやめない国の方が

世界的には多いと思う。


シリーズ名もしょっちゅう説明するし、迷ってる客にはソフトにプッシュ、

客が店を出るタイミングを待って必ずお礼を言うし、大きい荷物、おばあちゃん、

ベビーカーなどは駆け寄ってドアを開けるようにしているが、

そんなのはここでは私だけである。だからと言ってフィンランドの客はやっぱり

アジア人の妙なフィンランド語を話す私よりも普通のフィンランドの

販売員から購入する方が難しい客になればなるほど満足そうなので

やってる努力がむなしくもあるが、そこはサービス大国の日本出身なので

腐らずに続けなければと思う。だいたいフィンランド語が下手過ぎるので

客に馬鹿丁寧にして、クレームを絶対に防がねばと言う必死さがそうさせる。

ブランド店に来るおばちゃんには、世知辛い怖いおばちゃんも多い。


リズは頭はいいが、「そんなのやだ!」とめんどくさい事には

駄々をこねてみたり、掃除やゴミ捨てもとにかくやらずに済まそうとする。

フィッテイングルームにこもって携帯をいじったりもしょっちゅう。

「はあ~??」と言いたいが、彼女は店長に取り入るのがうまく

いつも大事にされていて、扱いの差に悲しくなるほどだったが、

覆面調査員のレポートにフランス本社にまで名前を知られ、

審判は下ってしまった。店長を筆頭に4人の販売員と、オーナーの母娘が

開店1時間前の9時から「今後の店の有り方」について会議をした。

オーナーは誰も責めたりせずに、「今後はキャッシャーの後ろに複数で

立たない、シリーズの名前を説明、同シリーズの小物も薦める、

メンバーへの加入勧誘」などと、具体的な方針を出したそうだが、

リズはその後10時から3時まで泣いていて、帰宅する事になり

「ツナ子を代理によんでしのぐ」事になってしまった。

明日もテレサが出勤しなかったら来てね、と最近私に愛想の悪い

店長にねこなで声で言われて、スーツケースの店での勤務が

また減りそうで、ため息が出る。


リズは随分ふてぶてしいところもあるが、優しいところもある

弱冠20歳の女の子なので、本社から「あんた13点。見た目も並み(実際に

そんな感じの事まで書いてあったが、美人で身なりもきちんとしているのに

これはひどいと思った)で、エレガントさゼロ」とまで書かれ、

プライドがズタズタになったのだと思う。


単純に、ものぐさで謙虚さがないところさえ何とかすれば

非常にいい子になると思うので、やめずに頑張って欲しいが

やめてしまうような気がする。彼女は仕事を始めた時は何と18歳だった。

日本なら18歳の子はブランド店には雇わないと思う。

これはオーナー一家が安い労働力を確保したいが為の策で

マネージャークラスは、「若い子はすぐやめちゃって・・」とみんな

愚痴っていた。確かに、リズのようにフィン語・スゥエーデン語・英語が

完璧で、おまけにロシア語もうまい人材で30歳を超えていたら

コストがかかる。でもこのままだと、「この加盟店、ダメ過ぎるから切って

スゥエーデンみたいに直営にしよう、利益はそこそこ出てるし」と、

誰かが決めてしまえばおしまいである。


オーナーも悪い。仮病を一月も使う女の子にブチ切れされて、

真面目で売り上げもいい仮病も使わない女の子をシフトからはずすという、

大間違いを修正しない為、最近ずーっとこの真面目な女子が

ふてくされていて、私にも冷たくなってきた。これが思いのほか辛い。。

その店直属の子よりも、私の方が一杯シフトに入って

いる為、面白くないのだ。私は勤務日数が保障されている契約の

正規社員だが、その子の契約書には勤務日数が書かれていないのだ。

ぶっちゃけこれは違法らしいが、店員の雇用契約はこういう事が

しょっちゅうあるそうだ。今月はあと二日なので何とか売り上げ1番で

逃げ切りたいが、無理かもしれぬ。まあ1年で一番売り上げの悪い2月に

一番になっても、あんまり意味ないか。









イタリアブランドのショップの店長が決まらなかった。

なんと、ドイツの高級スーツケースを売っている、

このショップで10年以上店長をやっている女性が

「やってくんないかな?」と打診されたそうだ。

これはびっくり。このシャロンストーンを優しくした感じの店長、

実に良い売り上げと、働きやすい職場環境を管理している、

4人のマネージャーの中でも、密かに一番だと思える店長なのだ。

出来たらこの店長の店で働きたい・・と思うくらい。


未だ売り上げが芳しくない店に、この仕事の出来る

快活な店長を入れてカンフル剤にし、ショップを建て直したいのであろう。

だが当然そんな損を引き受けたりするはずもなく、

店長は断った。万一この店長がスーツケースの店から

イタリアブランドの店に移ったら、そこの店長は

どうするつもりだったのだろう。適任者はいないし

そんな提案、店長嬉しくはなかったに決まっている。


で、結局ヘルシンキ一の百貨店で働いている、

フランスブランド店勤務の、28歳くらいの女の人が店長になる

事になった。この女性、ちょっと大人しい感じだが、

大丈夫だろうか。うちの系列店の店長は、アメリカブランドの

ちょっと難しい店長以外は、明朗快活で、はっきりした声で

丁寧に接客する。3人とも人柄がとても良い。

対して、この新しく来る店長は、明朗な感じはしなかった。


ルックスはフィンランド美人に近い感じ、で双子。

双子は、私の知る限りは性格が良い。バランスも取れている。

まあフィンランド女性はすんごい強いし、

このフィンランドで唯一の百貨店は、とんでもなく高飛車で

「私は顧客っ」と思ってとにかく世知辛くけちくさい要求も

平気でする年配の女性が出没する場所なので

少々の事ではへこまない人・・なはずである。