みんなと一緒が安心 ー バンドワゴン効果 | レイデル の「心のエラー」と「脳のトラップ」

レイデル の「心のエラー」と「脳のトラップ」

人は、時に不可解な行動をします。
それは、”心のエラー” と ”脳のトラップ” が原因です。
これらを心理学と脳科学の視点から、幸せに生きるヒントとしてお伝えします。(各テーマは過去のfacebookページ掲載分より抜粋)
公式ホームページ http://www.leider-ci.com/

$レイデル の『心のエラー』と『脳のトラップ』を知ろう!


買い物をしていて「今これが一番人気です」とか「これが今流行の」といわれると、どうしてもそれが欲しくなってしまった経験のある人、少なくないはず。人は、ある物が多数の人たちに支持されていることを示される(社会的証明といいます)と、内容がよく分からなくても(というか内容が分からないほど)それがいい物であると考え、ますます支持する人が増えます。これを心理学でバンドワゴン効果と呼びます。バンドワゴンとはパレードの楽団の先頭車のことで、バンドワゴンに乗るとは流行や時流に乗るという意味があります。この傾向は買い物だけではありません。例えば選挙。支持する政党や候補者がいない有権者は、当選の前評判が高い候補者に投票する傾向があります。候補者のことはよく知らないがみんなが投票するのだからその流れに乗ろうと考えるのです。一方、この心理効果を狙った様々な仕掛けがビジネスで使われているのを見掛けます。例えば、新商品発売前のハンバーガー店にサクラを使って行列を作らせて期待度を演出したり、ある韓流スターが来日の際には空港にアルバイトで雇った偽ファン?を集まらせて話題を演出したり、ある商品の宣伝文句に「売り上げNo.1」と謳ったり。これは今に始まったやり方ではなく昔から目にすることです。ただし、気を付けなければならないのはその使い方です。誰にでも使って効果があるものではないのです。例えば、自分にこだわりを持った人や分析力の高い人にはむしろ逆効果です。彼らの選択の基準は根拠のない人気ではなく、その物の価値や内容だからです。マーケティングの世界ではターゲティングが重要とされますが、心理効果もターゲットの特性をよく見極めて使いたいものです。それと、いつも言うことですが、心理効果は自分の都合で濫用するのではなく、人の持つ弱点を補うために使うことをお忘れなく。