戦術を考えるために必要な基礎知識
- テニスは「間」と「場」のスポーツ
- バランスが生み出す時間と場所
- センターセオリー
今回は亜細亜大学テニス部総監督の堀内昌一さんが書かれた「テニス丸ごと一冊戦略と戦術」を要約していきます。
この本はシリーズになっていて
基礎的な知識から考え方、実際にオンコートで行うトレーニング方法などが載っています。
大型書店などのスポーツコーナーに必ず一冊は置いてあるくらいテニス愛好家から読まれている本になります。
その中から今回は戦術の基礎知識について解説していきます。
1.テニスは「間」と「場」のスポーツ
テニスはコートの中で
時間(間)を上手く使い、スペース(場)を確保、あるいは埋めるスポーツです。
これは相手が居ない場所にボールを打つことや、
ネットの近くからボールを打ったり、速さのあるボールを打つことを指します。
テニスをプレーする多くの方は無意識に行っていることですね。
そしてミスのほとんどは時間がないから起こると著者は考えております。(これは最低限の基本的な技術があるとした上での考え方とも言っています。)
ですのでテニスをプレーする際には
相手の余裕を無くしていくこと、
自分の余裕を確保することが重要になります。
そのためにもボールを打つ際は
「線」ではなく「時間」で考えること
が重要なのです。
良いコースにボールを打つだけでなく
速く打つべきなのか、回転をかけるべきなのか
選んで打っていくことが大切です。
2.バランスが生み出す時間と場所
さてそんな余裕を作り出すためには
ボディバランスとそのためのスプリットステップが
重要であると書かれています。
バランスを失ってしまうと
次の動作に遅れてしまい、自分のコートにスペースが出来てしまいます。
そうすると十分な体勢でボールを打つことが困難になってしまいます。
身体のバランスをとりつつ、
相手の打球に合わせてスプリットステップを適切に行うことで、相手からのボールに反応することができるのです。
ボディバランスやスプリットステップの補足
ボディバランスを保つというのは
両脚の間に頭とおへそがある状態です。
コーチ達はスタンスを広げるよう指導することがありますが、スタンスが広いと両脚の間に頭が残りやすくなりバランスを保ちやすくなります。
またスプリットステップは
相手の打球時に両脚を広げて(スプリット)地面に着地することです。
なので相手打球時には地面に足がついてグッと力がかかってなければいけません。
「スプリットジャンプ」をしないように気をつけましょう。
3.センターセオリー
身体のバランスを保ち、
ボールを打つ時間が確保出来ました。
後はどのようにプレーをしていきましょうか。
ここで戦術を考える際の究極な目標は
「自分はミスをせず、相手にミスをさせたい」
です。
本書ではこれを実現するためにセンターセオリーについて触れています。
平たく言えばコートの真ん中、ダブルスであれば2人の間にボールを打つセオリーです。
先程ミスのほとんどは時間がないからと書きました。
しかし
「時間があり過ぎてもミスが起こります」
これは沢山の選択肢があると効果的なショットを選ぶことや意思決定に時間がかかるのです。
(メニューが豊富な飲食店でなかなか注文が決まらないようなものでしょうか)
なにもライン上や、コートの端を狙うことだけが戦術ではないということですね。
センターセオリーには物理的なメリットもあります。
- ネットの低いところを通すのでミスが減らせる
- ネットの低いところを打つということはより軌道を低くして速いボールを打つことが可能になる
- センターでの打ち合いはコート移動が楽になる
- ボールに角度がつかないため厳しい返球が来ずらい
そしてこの「センター」という言葉はコート上の話だけではなく、
ネット上にある空間としてのセンターがあるのです。
ネットの真ん中に打ったとしても角度がついていれば
クロスに打つことが可能になります。
ゲームをする際にどう攻めていけば分からない、
テニスのゲームをより面白くしたい方はまずセンターセオリーを使ってみてください。
今回はここまでになります。
本書にはボールを打つ際の9つの調整方法や
戦略と戦術を考える時の具体的なショットの紹介がされています。
また堀内総監督は個人的に好きな方なので1人でも多くの方に読んでもらえると嬉しいです。
皆様のテニスライフがより良くなることを願っております。
