愛用している38VFAがようやく修理から戻ってきた。

 

 

1.2009年に整備済品を購入したもの。

金無垢ケースでケースはハンマートーン仕上げ、

文字盤はちりめん加工っぽくてお気に入り。

 

2.昨年、突然日差レベルで大幅に狂うようになり、

手持ちの回路を送って、回路毎交換、オーバーホール。

 そして、元々付いていたガラスの貼付け仕上げが

気になったのでついでにガラス再貼付けも依頼。

 

3.使用中にいきなりガラスが外れてびっくり!

このガラスは落ちた衝撃で割れてしまった(泣)

→これは時計屋さんの貼付けが甘かった

 

4. 38VFAのガラスは特殊(クリアレックス)なので、

どうしようか悩む!

 適当に枠に中古ガラスを当ててみたら

56GSのガラスと枠もまったく同じ(仕様は違いますが)ということに気づく!

 そのまま新品の56GSガラスを送って入替てもらう。

 

5.純正の専用ガラスを入手したので入替をしてもらう。

この専用ガラスはクリアレックスと言って、表面がコーティングされたガラス。

当時は、VFAはセイコーに送らないと修理してもらえない機種だったため

部品自体が時計屋さんに卸していなかったので貴重なガラス。

 

5.使おうと思ってみていたら、運針がおかしいことに気づく、

電池残量は十分なのに、秒運針がたまに2秒ステップ、たまに正常運針。

再修理に出したら、また回路不良とステップモーターの異常磁気帯びの

ダブルパンチ!当初は原因不明で修理に一か月。

 

6.ようやく年末に戻ってきて喜んだが、

日差換算で3秒も狂う・・・泣

振動子が不良とのこと振動子交換で日差0.2秒に回復。

この振動子交換はけっこう苦労したとのこと。

これも一か月ほど預けました。

 

 あー、時計屋さんお疲れさまでした!

約半年以上は行ったり来たりしていたことになります。

 

ここまで支払った金額は最初のOH費用だけです。

とても良心的。

悪いので、別途時計も買わせていただきました。

 

 また大事に使っていきます。

 

 

 前回も書きましたが、セイコー初期のクォーツは

ここ2~3年で部品の劣化が始まってきている気がします。

 元々、38系は機械式要素が大きいので、歯車にホコリが付いたりで

動かないものも多くありますが、ここ最近ではオーバーホールだけでは

修理できないものが増えている気がします。

回路の劣化、振動子不良などは部品交換しないと治りません。

 

 なので、以前から少しずつ部品取りとなる機械を保有することにしています。

今回の修理では38VFAの機械は合計2個の部品どり機械を送って修理してもらっています。

 

 機械式も、部品が出てこない古い機種は同じように部品どり用をストックするようには

していますが、最近はヤフオクでもジャンクのまとめ売りは非常に高価になってきているので

つらいところです。

 

 先日は、ロードマーベルの裏押エが折れていて、急きょ部品をさがしました。

そんなときには当時の共通部品一覧表で検索します。

 ロードマーベルの裏押工は共通部品ではなく専用品でした(泣)

でもネットでみたら、結局共通部品で合いそうで、自分の手持在庫がありました。

時計屋さんに送ったら結局OK!

 風防なんかも、適合と思って該当風防を送っても合わないこともあります。

これは、部品表の校正ミスの場合もあるし、そうではないこともあります。

 

 それらを一個ずつ解決していくのも楽しいもんです。

でも機械内部の個別の部品は、時計屋さんにお任せするしかないですね。

素人が出来るのは外装部品くらいのもんです。