先ほど修理戻りのセイコーダイバー 7548-7010のことを書いていたら、
パッキンについて気になっていたので別途書きます。
夏はパッキンの季節!?ですね。
前の記事でクォーツダイバーをセイコーへオーバーホールに出しました。
ここでなぜセイコーへオーバーホールに出すか、ということ。
セイコーへ修理または電池交換に出すと、すべてのパッキン交換と
防水検査をしてもらえるんですね。
古い機種で部品在庫もないなら市井の時計屋さんで良いのでは?
とも思いますが、ダイバーズウォッチの修理はすべてセイコー送りが基本なのです。
セイコー送り=修理店へ部品を卸さない(泣)ということです。
もう40年も前の機種だから部品在庫がセイコーにないのは当然なのですが
パッキン類も卸さないということなんですね。
パッキン類は社外品があるじゃないか!
という人もいるでしょう。
でもガラスパッキンはセイコー特許のあのL字型なんですね。
これは汎用品には無い。
ガラスパッキンはわりと劣化することなく弾力性を保ったまま
何十年たっても残っているものがほとんどで、かつアンティークになってくれば
非防水として使うので問題はありません。
しかし、ダイバーズウォッチともなればガラスパッキンも交換してほしいのです。
まぁ、6306ダイバーまでの古いダイバーではそうは思いませんし、
初期のクォーツダイバーも潜水に使うわけではないのですが・・・気持ちの問題だけです。
さて、私だけ?このパッキン問題です。
ダイバー以外のアンティークなセイコーでパッキンに困ることはあまりありません。
いつも修理に出す時計屋さんで勝手に裏蓋パッキンは変えてくれます。
6139や6138などのスポーツタイプの場合、手持ちの純正パッキンがあるので
裏蓋パッキンとガラスパッキンを提供して替えてもらいます。
最近は初期クォーツの電池蓋パッキンも集まったので当面は大丈夫そうです(笑)
あればいいなぁと思うのは39VFAの角型パッキンくらいですかね。
このパッキンも劣化でカチカチになったものは今まで見たことがないですが。
さて、ダイバー用のパッキンです。
これは欲しい!
裏蓋パッキンは必須、ベゼルパッキンも欲しいし、ガラスパッキンも!
ということで最近色々調べました。
<裏蓋パッキン>
ファーストは手持ちがまだあるので良しとします。
さてセカンド以降のダイバーは裏蓋パッキンが共通です。
6105・6306・7548・7C43・7C46・7002・7S26・7S36
5M23あたりも共通ですね。
そして、ダイバー用の部品はセイコーが卸してくれません!!!
しかしこの裏蓋パッキンはダイバー以外の時計にも使われて
いるため卸してもらえるのです♪
時計材料店で売ってくれるので安心です。
ヤフオクで7S26から外した中古のパッキンを買う必要もないのです。
<ベゼルパッキン>
これは「卸してもらえない」部類に入るので悩みました。
しかし、ベゼルの回転のトルクを良くするためのパッキンなので
汎用品で十分とおもいます。
ベゼルの回転が重いダイバーは、中にゴミが詰まってるのとほとんどがこのパッキンの劣化によるものです。
開けてみるとパッキンはガチガチに硬くなっているはずです。
普段使いでも水をかぶると間違いなく、このベゼルの内側に水が入るし、
ジュースなどこぼしてしまっても入り込みます。そして外さないと綺麗にできない部位
でもあります。
ダイバーは入手したら、ベゼルを外して必ずきれいにしますが、
垢やらなんやらで相当汚れていることが多い箇所ですね。
だからベゼルパッキンも替えたいところです。
これはオリジナルも通常の丸パッキンなので、
37mmの太さ0.8mmの汎用パッキンでジャストフィットします。
<ガラスパッキン>
これはどうにもならないよ!ですね。
卸してもらえないし、代替品もない。
しかしこのパッキンがヤレてしまっているのはあまり見たことがない。
外側から順番に回転ベゼル・ガラス留めベゼル、ガラス、ガラスパッキンの順
(7002か7S26以降の機種は留め方が違うと思います)
なので、一番内側にあるガラスパッキンは影響を受けにくいのと
パッキンの素材がちょっと違う気がします。
どうしても替えたい!という場合には、デッドストックを探すか
外国製の社外品を探すか、ということになります。
個人的にはどちらも確保してありますが、あまり使ったことはないです。
ちなみに6306と7548はガラスが同じなのでガラスパッキンも同じです。
自分の記録用に書留めました。
ご参考になれば。