こんにちは。
大晦日ですね。
今年一年激動の日々でした。
転職したり
大問題に遭い引っ越したり
・・・
引っ越し先のアパートで
しみじみ過ごしています。
一年で
想定外の環境になったりする。
一年後の大晦日は
私は、どうしているのでしょう。
不安？
そうかもしれない。
今と一緒？
そうかもしれない。
全然違う未来へ？
・・・それでも受け入れる。
そんな大晦日です。
今日の話題です。
仕事納め前に
最近仲良くなった同僚Mさんと
ランチしました。
私は、両親がいないし
独身なので
帰省は関係ないというと
Mさんは
「私もね、親がもういないの。」
そうなんだ。
Mさんは
ご主人とお子さん３人と
仲良く賑やかに暮らしています。
教育費がかかるので
仕事を始め
私と同僚になりました。
私より年下です。
彼女の今は亡き
ご両親の話しが心に残り
ブログに書きます。
彼女のことはMさんと
仮名で書きます。
彼女のお母様は
お父様と結婚のとき
周囲から反対されました。
「あの人でいいの？」
なぜなら
結婚寸前まで
離婚が成立していない
妻と子がいたから。
でも、すでに
お腹の中にMさんがいて
お母様は
彼と生きていく道を
選びました。
別居していた妻と子と
離婚届を出して
正式にお母様とお父様は
結婚しました。
・・・が
お父様はギャンブル癖があった。
借金を重ねているのに
パチンコやら競馬やら
ギャンブルに
多額のお金を賭けていた。
元妻が子どもを連れて
家から出たのも
夫の借金のせいでした。
「それでもウチの母親は
父親が良かったのよ。」
・・・
いい男だったのね。
「そうかなあ。笑
夫婦の仲なんて
他人にはわかんないね。
子どもの私や弟にも
まーったくわかんなかった。」
Mさんが
スマホに残している
昔のお父様の写真を見た。
あら・・確かに
イケメンだ。
これはモテただろう。
ギャンブルに夢中になってしまう
そんな父親は
給料のほとんどを
つぎこんでしまい
Mさんの家庭は経済的に
いつも苦境に立たされていた。
ちゃんと暮らそうと思えば
余裕があったはずなのに
いつもMさんたちは
辛い思いをしていた。
しかし
Mさんのお母様は
子どもたちに一度も
父親の悪口や愚痴を
言ったことがなかった。
Mさんと弟さんが
２０代過ぎた頃
お母様がガンを患った。
（正式な病名は書きません）
Mさんと弟さんは
「お母さんが病気になったのは
お父さんのせいだ！怒」
と、責めたが
父親は何も答えず
パチンコ屋へ出かけて行き
母親も責めなかった。
「お母さん！なんで
文句言わないの？」
母は静かに微笑んで言った。
「いいのよ。
だってお父さんと結婚したから
あなたたちが
子どもとして生まれてくれたし。」
・・・
ここで私は泣いた。
まさか私が泣くとは
思っていなかったらしく
Mさんも
驚いてそして涙を流した。
「泣いてくれるなんて
お母さんも喜ぶと思うよ。」
いや・・泣くよ。それ。
誰かを愛するって
他人にはわからない
何かがあるんだね。
お母様は
病が判ってから１０年後
この世を去った。
Mさんは次男の出産で
病院にいた。
そのとき
長男がママのところに来た。
「〇〇（長男の名）がね
まだ１歳半くらいだったんだけど
私のアタマの上を指さして
ばあば・ばあば、と言うの。」
・・・えっ？
「嘘みたいでしょ？マジで。
私はビビったわ。
もしかしたら
お母さん死んじゃったのかと。」
その通りだった。
その時刻
お母様は旅立った。
弟さんとMさんは立ち会えず
夫のみそこにいた。
「もしかしたらね。
自分の死に目には
夫だけ立ち会って欲しかった
のかと思った。
私と弟がいたら
病室からおやじを追い出したから。」
不思議な話し。
「そうよねえ。
アンビリバボーでしょ？笑
でも、ほんとなの。
〇〇（長男の名）が
ばあば、ばあばと
私のアタマの上を指してたの。
マジで。」
うん、信じるよ。
最期に来てくれたのね。
「うん、そう思ってる。」
「憎まれっ子世に憚るだよ。
お父さんなんて
それから１０年生きたからね。」
え？でも１０年で
逝ったの？
「そうなの。
それがまた不思議な話しでさあ。」
Mさんは結婚して家を出て
弟さんも家を出て
お父様は一人暮らしだった。
その日
お父様は浦安のUセンターで
お風呂に入り
（好きで通っていたらしい）
それから
自転車で帰宅しようとした。
国道３５７号線沿いの道の
橋を渡るところを
自転車を引いて歩いていた。
そこで
突然倒れてしまった。
後ろを歩いていた男性と
Uセンターで一緒だった男性が
駆け寄った。
国道沿いのガードレールだから
行き交うクルマからは
人が倒れているのが見えない。
そのとき
大型トラックの運転手が気づき
救急車を呼び停車した。
「大型トラックって
運転席が高いでしょ。
だから父が倒れたのが
見えたのよ。
救急車がすぐに見つけられるよう
そこに停まっててくれたの。」
・・・え？
国道沿いだと通報しても
どこかは分かりにくいと
大型トラックの運転手は
救急車に分かりやすいように
ガードレールに
横づけして停まっててくれたのだ。
救急車が到着し
搬送しようとしたが
既にお父様は
亡くなっていたらしい。
本来は、遺体を運ばないけれど
国道で渋滞していることもあり
救急車はお父様を
病院に運んでくれた。
そして、大型トラックが
停車していたので
国道３５７号線は
渋滞が発生してしまった。
これがまた
偶然なのだが
飲食店勤務の弟さんはラジオで
『国道３５７号線が
トラック立往生のため渋滞」
というニュースを店で聴き
お客さんたちと
「何があったんだろう。
誰か死んでんじゃねーの？」
と、話していたという。
まさかそれが自分の父親だとは
思わなかったらしい。
（そりゃあそうだ。）
不思議すぎる偶然。
お父様は、自宅まで
あと数百メートルのところで
亡くなったのだ。
外で？
「うん、国道沿いで。」
誰かがいて良かったね。
「ほんとそう。
弟も偶然ラジオで聴いたけど
私は家を出ていたし。」
「一人暮らしだったからね。
家で倒れて死んでたら
発見されるまで
かなり時間がかかったと思う。」
「でも、国道沿いだったから
すぐに発見された。」
「普通倒れたら顔に傷が
つくでしょ？
でも、アタマの上に
少しかすり傷があったくらいで
あとは綺麗だったの。」
「だから、ストンと
気を失うように死んだんだと思う。」
苦しまなかったのね。
「そうみたい。」
「今でも思うんだけど
弟も私も
お母さんが連れて行ったと
信じてる。」
お母様が？
「うん、家で死んでたり
寝たきりになったら
子どもたちが大変だと
お母さんがさーっと
お父さんを連れてったのよ。
あの問題児の。」
問題児には
トシを取り過ぎているが
偶然の話しを聴くと
それもそうかもしれないと
思った。
でも、確かに
偶然にしろ
後ろから人が来たり
トラックの運転手さんが気づいたり
良かったよね。
「ほんと。感謝しかない。
でもね
未だにどこの誰かは知らない。
救急車が来たら
いなくなったんだって。
だから御礼が出来てないの。」
世の中には
こんないい人たちがいるのだ。
「いやあ、幼馴染み以外の人に
この話しをしたのは
貴子さんだけよ。
貴子さんには
言ってもわかってくれる気がして。」
うん、わかる。
うまく言えないけど
わかるよ。
そんな仕事納めの
ランチの会話でした。
不思議だけれど
夫婦の愛を感じた
そして
母が子を思う話しでした。
読者の皆さまと
共有しますね。
「愛」って不思議だ。
話しは変わりますが
「日本レコード大賞」の大賞は
Mrs. GREEN APPLEでしたね。
大ヒット曲のケセラセラの歌詞がね
今しんどい私にとって
とても支えになったのですよ。
今年は紅白歌合戦初出場とか
レコ大受賞とか大活躍でしたね。
他にも、スキマスイッチの
「愛は勝つ」とか
お気に入りのJUJUさんの
メドレーとか寝込みながら
見入りました。笑
さ・・録っておいた
アメトーーク観よう。
で、寝ちゃお。