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dEep foRest

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さぁ
寄ってらっしゃい
見てらっしゃい


愉快で奇怪な仲間達と盛り上がろうじゃないか




ほら
そこの坊やも


「サーカスを見ないかい?」



おっと
お金は不要だよ

さぁ
もう始まるよ


急いでお行き





お代は
後ほど
しっかり頂くがね












レディースandジェントルマン



楽しいサーカスの始まりだよ


君たちはもうサーカスの一員さ


じゃあ楽園へと誘おう






次から次へと出てくるは

人間だった者達


今はもう人間とは呼べぬ姿



嗚呼、彼等に罪はないのに




勝手に体を改造されたらしい



見るも無惨な姿



彼等は笑ってる

じゃなきゃ殺されてしまうから





客は甲高く笑っている


まるで狂ったように





サーカスのpierrotは誰よりも笑っている


それが取り柄だから


でかく派手な衣装を纏い一輪車にのってパフォーマンスをする


一輪車でロープを渡って見せる



失敗は許されない


無理矢理笑顔を作りながら紅き涙を流す




周りからは見下した笑いがこだまする






サーカスのjokerは薄く笑いを浮かべている


纏うは不気味な影

黒いフードを深く被り彼より大きな鎌を持っている


鎌の刃は少し赤黒い

まるで人の血のように



彼のパフォーマンス

それは



客席に跳んだと思ったら大きな鎌を一振り


ステージに跳んで戻ると鎌の刃の先に在ったものは


客の心臓


一瞬にして心臓を奪った

それは神業のよう




彼はもう戻れない


自分の手を汚し過ぎた



真っ黒に染まった手に新しく真っ赤に染まる



薄笑いを浮かべながら黒き涙を流す




心臓を捕られた客は悲鳴をあげ



他の客は未だ皆狂った様に笑っている










全てのショーが終わった



客は拍手し立ち上がると思ったら皆一斉に倒れる













今日は誠にありがとうございました



お代はしっかり頂きます



あんた等の体をな

























さぁ
寄ってらっしゃい
見てらっしゃい


愉快で奇怪な仲間達と盛り上がろうじゃないか




ほら
そこの坊やも


「さぁ滓を見ないかい?」








辺りを眩ます光

それは一瞬の出来事


光が消え闇と化し

暗闇に包まれると


何かが壊れたような音


大きい何かが


辺りには何かの欠片が散らばり落ちる




光が周りを照らす度


何か大事な物が崩れてしまう



最後に残るのは真っ暗な闇と下に積もった粉々の欠片だけ





神は過ちを犯した


作ってはいけないものを作ってしまった




それは









人間




神の過ちはただ一つ


人間を造ってしまった



誤算だった



少し特化したものを造りたくて


少し自分に近いものを創りたくて




まさかその

ほんの少しの好奇心が



これほどまでに

凶悪な欲望を持った物になろうとは




手に終えなくなった神は人間を見捨てた




人間は神に近づけると勘違いする





巨大な欲望の塊こそ


人間と言う生き物