半分の話をするとき、よく話題にされるのが、
半分、水の入ったコップ。
あなたは、半分「しかない」と思いますか、
それとも、半分「もある」ととりますか?
と聞かれるのだけれど、今のわたしは、
「しかない」でも、「もある」でもなくて、
わかりました。
半分、はっているのですね。
と、すんなり納得をするように思う。
目の前にある事実を、淡々と受け入れる。
半分入ったコップを渡されたら、
それににっこり笑って「ありがとう」を言い、
感謝する。
半分しかないから「もっと、もっと!」では、
笑顔でいられないし、つらい。
半分もある、と思ってしまうと、
なんだか、そこで、満ち足りてしまって、
進歩がないような気もする。
淡々と、半分ある。
そして、自然体の自分が、
すこしづつ水を注いでいく。
それでいいのかな、と思う。
さて、今宵は半月。
心の月は、これから、
満ちますか?
それとも、
欠けてゆきますか?
天空にある月は、
今宵、ここから、
満ちてゆきます。