あなたのハートにロックオン♡ ロックレイダース特集! | レゴペディア〜LEGOpedia〜

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1999年の世紀末、レゴ界に颯爽と現れたのがロックレイダースです。
パイロットの安全性が疑問視されるガバガバのコクピット、まるでデュプロみたいにデカい車体パーツ、イチローの肩バリのレーザービーム発射装置、まさかのターコイズ色の差し色で一世を風靡しました。
登場人物がチーフ以外すべてネームドキャラ(もしくはチーフという名前かもしれない)、パソコンゲームが発売、カタログにマンガが載っているなどレゴ社のそれまでになかった挑戦をしようという意欲的な姿勢が伺えました。

 

まずは登場人物紹介です。

ドク。名前からして博士枠かなあ。

 

ジェット。まあまあ美人。

 

スパークス。オレンジのミニフィグは当時まだ珍しかった。

 

アクセル。ちょっとワルそうな顔をしている。

 

バンディッド。ひとりだけネーミングセンスが違う。

 

チーフ。現在のところ日本で所有しているのは私とレゴメモリーさんだけという超レアフィグ。

 

続いてセット紹介もいってみましょう。

前よっつはカバヤです。

「1274 Mobile Vehicle」

 

「1275 Wheeled Vehicle」

 

「1276 Chopper」
 
「1277 Rock Raiders Ship」
 
「4910  Hover Scout」
 
「4920  Rapid Rider」
 
「4930  Rock Raiders」
 
「4940  Granite Grinder」
 
「4950  Loader Dozer」
 
「4970  Chrome Crusher」
 
「4980  Tunnel Transport」
 
「4990  Rock Raiders HQ」
 
ちなみにチーフが付いていたのはこれだけです。日本未発売でした。
 
日本ではカバヤがとっても充実していたので例によって「カバヤだけで済ませた」子供達がものすごく多いロックレイダース。
しかしそれでも1999年はレゴ史上でも稀に見る「大凶作の年」なので中箱セットを所有している人もそれなりにいます(それでも大箱はほとんどいない)。
1999年は記念すべきレゴスターウォーズの発売年であり、逆に言えばスターウォーズに力を入れ過ぎてそれ以外がすっごくショボかったんです。
前年の小さな成功に気を良くして色を変えただけで再びリリースしたニンジャ(こちらもカバヤが充実)、スペースシャトルはもはやお腹いっぱいという感じだったスペースポート(こちらもカバヤが充実)、他は何があったかなあという有様です。
だから消去法的にロックレイダースを買うしかなかったという感じですねえ。
 
今では超人気シリーズのスターウォーズもぶっちゃけ当時の子供達がレゴスターウォーズに食いついていたかというと、私の周囲にはひとりもいませんでしたねえ。
私も正直「何これ?」って感じでした。
「だってミレニアムファルコンとか知らねえし」状態でしたねえ。
もちろん1999年公開のエピソード1は流行りましたよ。
でも昭和スターウォーズのセットとか出されても知らないんですよね。
しかも価格設定が今までのレゴ基準よりちょっと高かったんですよ。
そもそもこの頃には既に小学校高学年になっているので暗黒世代といえども「レゴを見放しがち」だったんですよね。
仮面ライダーやゴジラやガンダムやゾイドに忙しい時期だったんです。
他にもミニ四駆とかハイパーヨーヨーとかビーダマンとかバトル鉛筆とかポケモンとかデジモンとか男子はとかく忙しかったんです。
レゴだけにお金を使ってられないというのが本音でしたねえ。
 
カバヤと人形セットなど低価格帯セットの充実で大盤振る舞い感のあったロックレイダースですが、それでもアコギなレゴ社の商法により「欲しいドリルとロックモンスターが同じセットに付いてない問題」に子供達は悩まされました。
 
それでロックレイダースの世界観なんですが。
宇宙の他の惑星が舞台ですが、宇宙シリーズとは区別されます。
この辺はアクアゾーンに近いかもしれませんね。
 
ロッククリスタルという資源をロックモンスターを奪い合うというのがおおまかなストーリーです。
ここで疑問なのがアクアゾーンはアクアノーツとアクアシャークというように人VS人のライバル争いだったんです。
ところがロックレイダースではライバルが人外なんですね。
しかもロックモンスターの方が明らかに「先住民」でロックレイダースは資源を強奪する「侵略者」になってしまうわけです。
 
さてロックモンスターを駆逐してロッククリスタルを集めることに倫理的な問題はないのでしょうか?(突然の問題提起)
 
あまりこんなことは言いたくないのですが、レゴは「白人が作ったおもちゃ」です。
今のレゴ社は多種多様な人が働いていると思いますが、当時のレゴ社はたぶん違ったんだと思います。
だから気付かなかったんですね。ロックレイダースのストーリーの構造自体に問題があることに。
 
その後レゴ社はちょっと考えるようになって、アトランティス、ファラオズクエスト、モンスターファイターなどのシリーズは正義役の人間が悪役の人外からアイテムを強奪することに免罪符を与えています。
例えばモンスターファイターの場合だと悪役が世界征服を目指していたりしますね。
正義のために悪役から奪うのだから問題ないというロジックですね(実はこれはこれで問題がある)。
 
まあこれ以上書くと現実世界の問題を色濃く反映したレゴ社の闇に触れてしまいそうなので止めておきましょう。
 
さてまるでダークレゴペディアの記事みたいになってしまいましたが、ここからは明るく楽しい私の作品紹介です。
私の新作ロックレイダースモノクロニウスです(モノクロニウスを知ってる時点で世代感が出る)。
モノクロニウスは昔の恐竜図鑑には必ずと言っていいほど載っていた有名な恐竜ですが、諸般の事情により最近では使われなくなってます(まあブロントサウルスみたいなもんです)。

 
後ろは地熱発電で五右衛門風呂。

 
さてこの微妙な出来映えの作品で和んだところで終わりにしましょう。
ロックモンスターは引っ越しの時どこに片付けたか分からなくて今回は未出演です。
 
過去画像↓

ロックモンスターは集団にしないとロックレイダースによる「弱い者いじめ」に見えてしまうんですねえ。

 
以上、社会派ブロガーやまあんでした。