ふう。何とか時間ぎりぎり間に合ったかな?
君も知っての通り、今日は母の日だったよね。
そして、オレにはもう一つ大切な日でもあるんだよ。
そう、オレの妹、朔の誕生日なんだ。
たまには兄として良い所見せたいしさ。
だからオレ、密かに用意していたんだ。
白龍に無理に頼んで、今日だけこの時空に母上を呼んでもらったんだ。
母上は、明日には元の時空に帰らなくちゃならないんだけどね、朔も久しぶりに、母上に会いたかっただろうし。
朔へのプレゼント、何がいいのかすごく悩んだんだけどね、以前君が将臣君から貰ったオルゴールの事、すごく褒めていたからさ~。
きっと本当は欲しいんじゃないかって思ったんだよ~。
それで、せっかくだから作ってみようって思ってね、部屋に篭りっきりで、やっとさっき出来上がったんだ!
うん、オレ頑張っちゃったよ~。
ホントは昨日の明け方までに作り終えて、朔の部屋の前に置いておく予定だったんだけどね… … …。
出来れば枕元に置きたかったけどさ、流石に兄妹でも女性の部屋には入れないよ。
なかなか最後の螺子の調整が上手くいかなくてね。
すぐ壊れるようなものじゃ、「全く兄上の作るものといったら…」って言われちゃうしね。
ま、何とか今日中に間に合って良かったよ。
母上には定番のカーネーション、朔にはオレが勝手にイメージを花屋の店員さんに伝えて作ってもらった、
薄めの紫と白を基調にしたミニブーケ。
ケーキは、美味しいと評判のロールケーキにしたんだ。
可愛らしい飾り付けのケーキよりも、こっちの方がオレらしいかな~って思ってね。
もう全て、オレの部屋に用意済みだよ。
さて、母上も朔も喜んでくれるかな?
夕餉の後、ちょっとした団欒のお茶の時間に渡そうと思うんだ。
一日何も気がつかないフリで、最後にあっと言わせる作戦。
成功するかなぁ? ちょっとドキドキだね。 あはは。
君も応援してくれる?
オレ、これから最後の準備に入るね。
じゃあ、またね。