今日、頼朝様の命をうけて八幡宮へ出向いたんだけどね、
丁度、流鏑馬(やぶさめ)をやっていたんだ。
弓の名手と言えば、オレ達八葉の中では、ダントツに譲君だったよね!
だから、流鏑馬を見ていて、譲君の事を思い出しちゃって、譲君の姿を思わず探しちゃったよ~。
居る訳ないのにね。
一般の人とはちょっと離れた場所から、チラッとしか見ていないんだけど
やっぱりカッコいいよね!
うん!
… … …。
オレも本当はそんな技術を習得したかったよ。
何処の誰に見せても卑屈にならずに堂々と誇れるような、自分自身の才能と努力で手に入れた、己に自信を持てるような技術を。
でもオレ、君を守るためならがんばっちゃうよ。
今迄は母上と朔のために生きてきたけど、今はそれ以上に君の笑顔が大事だからね。
何処まで君を守れるか分からないけど、オレの身を引き換えにしても
絶対に君を守るから。
あはは。
オレが言っても説得力なかったね。
でも、嘘でもいいから、「オレを頼りにしている」って言ってくれると嬉しいな。
…その言葉だけで、オレ、頑張れるよ!