明けましておめでとうございます。
昨年末、サモアが日付変更線の東側から西側の時間帯に移行し、初日の出が世界で一番遅い国から、一番早い国になりました。理由は、ニュージーランドやオーストラリアなど近隣国との貿易が増え、時間帯を合わせたほうが便利だからというものだそうです。実は、サモアは1892年に西側の時間帯から東側に移行しています。理由は、アメリカとの貿易上便利だからというものだったそうで、時を経て、近年はアメリカより近隣国との貿易が増えたから、再び西側の時間帯に戻ったというわけです。
この事実は、「時を合わせる」ということの本質的な意味を明らかにしています。つまり、「時を合わせる」のは、交易を盛んにし、豊かになる上で有利だからというものです。
「時を合わせる」と交易が盛んになる。時ばかりでなく、いわゆる度量衡の制定のように「計り」のレギュレーションを合わせることは、交易を盛んにする上で重要なことです。
レギュレーションだけではありませんね。みんなの気持ちを合わせること。
それも交易を盛んにする上で重要なことです。
みんなの気持ちを合わせ、みんなの力を合わせる。私は、それが政治の本来の役割だと思っています。なぜなら、政(まつりごと)の語源は、「祭りごと」だからです。祭りは、みんなの気持ちを合わせ、みんなの力を合わせるものです。ですから、政治は、本来そういう役割を果たさなければならない。
みんなの気持ちを合わせ、みんなの力を合わせる、そして、そのためのレギュレーションを制定する。それが政治の本来の役割なわけですが、もし、それができない政治システムであれば、それは転覆されてしかるべきです。リ・デザインされるべきなのですね。歴史がそのことを証明しています。
今の政治システムもリ・デザインされるべきでしょうね。
と、そんなことを考える2012年元旦でした。
写真は、サモアの日の出ですhttp://bit.ly/u5MQ3l (いつの日の出かは不明)。
神々しい日の出だと思います。